エンタメ
2026-10-31 07:00
シャンソン歌手のクミコが、5月に発売したアルバム『シャンソンティックな歌たち Vol.2 〜時代を紡ぎ、物語を歌う〜』のリリースを記念し、東京・東京オペラシティにてコンサートを開催。同公演のオフィシャルライブレポートが届いた。
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■オフィシャルライブレポート
10月30日、東京オペラシティ コンサートホールにて『クミコ スペシャルコンサート2026 〜シャンソンティックな歌たち with Baby Boo〜』が開催された。5月にリリースされたコンセプトアルバム『シャンソンティックな歌たち Vol.2 〜時代を紡ぎ、物語を歌う〜』の発売を記念し、名古屋、札幌、神戸と巡ってきた全国ツアーのファイナル公演。各地で好評を博してきたステージの集大成であり、東京公演のみスペシャルゲストを迎えた特別構成ということもあって、客席は満員の観客で埋め尽くされた。
開演のベルが鳴り客席の照明が落ちると、クミコは客席後方の扉から歌いながら登場。オープニング曲「サン・トワ・マミー」を客席の間を歩きながら歌い上げ、冒頭から場内を温かな熱気で包み込んだ。
ステージに上がると、アルバム『シャンソンティックな歌たち Vol.2』から「イムジン河」を披露。きたやまおさむによる追加詞バージョンをもとに、現代にも通じる平和への祈りを静かに響かせた。
続いて、ファイナルとなる東京公演だけのスペシャルゲストとして、作詞家の湯川れい子氏と合唱団TLC(東京女声合唱団)がステージに呼び込まれた。クミコが湯川氏に年齢を尋ねると、「90歳」という答えが返り、クミコは思わず驚嘆の声を上げる。「初めてお会いした頃からほとんどお変わりがなくて、本当に不思議」と目を丸くするクミコに対し、湯川氏は「あちこち変わっていますよ」やっぱり、ちょっと歩けないですしね。本当はピンヒールでも履いてきたかったけれど、転ぶと危ないから」とお茶目に告白。若々しいパワーを放つ湯川氏の姿に、クミコが「ほら、なんだかありがたい感じがして、ご利益がありそうって手を合わせたくなっちゃうんですよ」と話すと、温かな拍手が送られた。そして披露されたのは、スコットランド民謡に日本語詞を載せ、クミコの代表曲として歌い継がれている「広い河の岸辺」。湯川氏も歌唱に加わり、TLCの柔らかなハーモニーとともに、希望を込めた歌声がホールの隅々まで響きわたった。
さらに、男性5人組コーラスグループ・ベイビー・ブーが合流。クミコと息を合わせたアカペラ「乙女のワルツ」をはじめ、ベイビー・ブー単独の「手紙」、そして息の合った「列車に乗って行こう」と、多彩な編成で聴かせた。
第一部の大きな山場となったのは、6月に91歳で逝去した美輪明宏さんの不朽の名作「ヨイトマケの唄」だった。親子の無償の情愛と働く人間の誇りを、静かな語り口から胸に迫る絶唱へと昇華させていく。偉大な先達への哀悼と敬意が込められた歌唱に、客席からは大きな感動の拍手が湧き起こり、第一部は重厚な余韻を残して幕を閉じた。
第二部は、ベイビー・ブーのアカペラによる「大きな古時計」で幕開け。続いてクミコが登場し、披露されたのはアルバムの精神性を象徴する一曲「ピエロの真珠」。この楽曲はアルバムのレコーディングでもベイビー・ブーがコーラスとして参加しており、ステージ上でも息の合った共演が実現。哀愁漂う美しい旋律と優しいハーモニーが溶け合い、会場を温かく包み込んだ。
ソロパートでは、寺山修司作詞による人生の機微を描いた「織田一枝」に続き、今年5月に92歳で逝去された菅原洋一さんの代表曲「今日でお別れ」を歌唱。クミコは生前の菅原さんと同曲をデュエットでレコーディングした経験があり、直接薫陶を受けた深いゆかりを持つ一曲でもある。日本の歌謡界・シャンソン界を牽引した大先輩を偲び、過度な感傷を排した抑制の効いた情感で歌い上げた。その凛とした佇まいに、客席はじっと聴き入った。さらに、アルバムで敬愛を込めてカバーした金子由香利さんの「再会」へとつなぎ、成熟したシャンソンの美学を余すところなく提示した。
後半は、THE BLUE HEARTSのカバー「1001のバイオリン」から「百万本のバラ」、そしてシャンソンの名曲であり自身の代表的なレパートリーでもある「わが麗しき恋物語」「人生は美しい」と、聴き手の心に寄り添うナンバーを連続して披露。本編ラストにはベイビー・ブーとTLCが再び集結し、中島みゆきの「世情」を全員の重厚なコーラスとともに力強く歌い上げ、壮大なドラマを完結させた。
アンコールに応えて再登場したクミコは、アルバム新録曲であるシャンソンの佳曲「幽霊」をドラマティックに歌い上げ、続けてエディット・ピアフの名曲「愛の讃歌」を堂々と熱唱。シャンソン歌手としての確かな矜持を示した。
ラストの「上を向いて歩こう」では、客席通路から歌いながら現れたベイビー・ブーとともにステージを満たし、最後は観客の手拍子と笑顔に包まれて大団円を迎えた。全国4都市を巡ったツアーを完走し、時代を超えて受け継がれる名曲たちを未来へと歌い届ける決意を示した、充実のファイナル公演となった。
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■オフィシャルライブレポート
10月30日、東京オペラシティ コンサートホールにて『クミコ スペシャルコンサート2026 〜シャンソンティックな歌たち with Baby Boo〜』が開催された。5月にリリースされたコンセプトアルバム『シャンソンティックな歌たち Vol.2 〜時代を紡ぎ、物語を歌う〜』の発売を記念し、名古屋、札幌、神戸と巡ってきた全国ツアーのファイナル公演。各地で好評を博してきたステージの集大成であり、東京公演のみスペシャルゲストを迎えた特別構成ということもあって、客席は満員の観客で埋め尽くされた。
開演のベルが鳴り客席の照明が落ちると、クミコは客席後方の扉から歌いながら登場。オープニング曲「サン・トワ・マミー」を客席の間を歩きながら歌い上げ、冒頭から場内を温かな熱気で包み込んだ。
ステージに上がると、アルバム『シャンソンティックな歌たち Vol.2』から「イムジン河」を披露。きたやまおさむによる追加詞バージョンをもとに、現代にも通じる平和への祈りを静かに響かせた。
続いて、ファイナルとなる東京公演だけのスペシャルゲストとして、作詞家の湯川れい子氏と合唱団TLC(東京女声合唱団)がステージに呼び込まれた。クミコが湯川氏に年齢を尋ねると、「90歳」という答えが返り、クミコは思わず驚嘆の声を上げる。「初めてお会いした頃からほとんどお変わりがなくて、本当に不思議」と目を丸くするクミコに対し、湯川氏は「あちこち変わっていますよ」やっぱり、ちょっと歩けないですしね。本当はピンヒールでも履いてきたかったけれど、転ぶと危ないから」とお茶目に告白。若々しいパワーを放つ湯川氏の姿に、クミコが「ほら、なんだかありがたい感じがして、ご利益がありそうって手を合わせたくなっちゃうんですよ」と話すと、温かな拍手が送られた。そして披露されたのは、スコットランド民謡に日本語詞を載せ、クミコの代表曲として歌い継がれている「広い河の岸辺」。湯川氏も歌唱に加わり、TLCの柔らかなハーモニーとともに、希望を込めた歌声がホールの隅々まで響きわたった。
さらに、男性5人組コーラスグループ・ベイビー・ブーが合流。クミコと息を合わせたアカペラ「乙女のワルツ」をはじめ、ベイビー・ブー単独の「手紙」、そして息の合った「列車に乗って行こう」と、多彩な編成で聴かせた。
第一部の大きな山場となったのは、6月に91歳で逝去した美輪明宏さんの不朽の名作「ヨイトマケの唄」だった。親子の無償の情愛と働く人間の誇りを、静かな語り口から胸に迫る絶唱へと昇華させていく。偉大な先達への哀悼と敬意が込められた歌唱に、客席からは大きな感動の拍手が湧き起こり、第一部は重厚な余韻を残して幕を閉じた。
第二部は、ベイビー・ブーのアカペラによる「大きな古時計」で幕開け。続いてクミコが登場し、披露されたのはアルバムの精神性を象徴する一曲「ピエロの真珠」。この楽曲はアルバムのレコーディングでもベイビー・ブーがコーラスとして参加しており、ステージ上でも息の合った共演が実現。哀愁漂う美しい旋律と優しいハーモニーが溶け合い、会場を温かく包み込んだ。
ソロパートでは、寺山修司作詞による人生の機微を描いた「織田一枝」に続き、今年5月に92歳で逝去された菅原洋一さんの代表曲「今日でお別れ」を歌唱。クミコは生前の菅原さんと同曲をデュエットでレコーディングした経験があり、直接薫陶を受けた深いゆかりを持つ一曲でもある。日本の歌謡界・シャンソン界を牽引した大先輩を偲び、過度な感傷を排した抑制の効いた情感で歌い上げた。その凛とした佇まいに、客席はじっと聴き入った。さらに、アルバムで敬愛を込めてカバーした金子由香利さんの「再会」へとつなぎ、成熟したシャンソンの美学を余すところなく提示した。
後半は、THE BLUE HEARTSのカバー「1001のバイオリン」から「百万本のバラ」、そしてシャンソンの名曲であり自身の代表的なレパートリーでもある「わが麗しき恋物語」「人生は美しい」と、聴き手の心に寄り添うナンバーを連続して披露。本編ラストにはベイビー・ブーとTLCが再び集結し、中島みゆきの「世情」を全員の重厚なコーラスとともに力強く歌い上げ、壮大なドラマを完結させた。
アンコールに応えて再登場したクミコは、アルバム新録曲であるシャンソンの佳曲「幽霊」をドラマティックに歌い上げ、続けてエディット・ピアフの名曲「愛の讃歌」を堂々と熱唱。シャンソン歌手としての確かな矜持を示した。
ラストの「上を向いて歩こう」では、客席通路から歌いながら現れたベイビー・ブーとともにステージを満たし、最後は観客の手拍子と笑顔に包まれて大団円を迎えた。全国4都市を巡ったツアーを完走し、時代を超えて受け継がれる名曲たちを未来へと歌い届ける決意を示した、充実のファイナル公演となった。
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