
今年、俳優70周年を迎えた名優・山﨑努さんを追った初のドキュメンタリー映画『山﨑リバーサイド -俳優の肩ごしに-』第39回東京国際映画祭Q&Aが、11月2日に行われました。
【写真を見る】ステージ4・食道がん公表【山﨑努(89)】「お別れのメッセージがこの映画になればいいな」 渡辺謙サプライズ登壇〝山さんの門下生として かなり感動させていただきました〟
2年前にステージ4の食道がんを患い、闘病生活を送っていたことを公表した山﨑さん。本作は、老いと向き合い、がん闘病の中でも「俳優」を追求する山﨑さんの姿を見つめるドキュメンタリー映画です。
来月90歳を迎える山﨑さんは、上映後の観客から大きな拍手が湧き起こる中、杖をついてゆっくりと登壇。〝病気で死にかけたところだったので、この世に別れること、皆さんとお別れのメッセージをすることが心の隅にありました。お別れのメッセージがこの映画になればいいなと思って観ました。その気持ちは今も残っています。今日観てくださった皆さん、どうもありがとう〟と、映画への想いを込めて挨拶しました。
観客から「自分をさらけ出すコツ」を聞かれた山﨑さんは〝内向的で人前に出て何かをすることを苦手としている人の方が、実は舞台のカメラの前で絵にするときに力があるんです。外と自分との壁が厚いから、目一杯当たらないと突き抜けないわけです。突き抜けたときのエネルギーは、人前で何でも出来ちゃう人よりも力強い。だから逆に、内向的な人の方が俳優や表現者に向いてるような気がしますね〟と、温かく力強いメッセージを送りました。
するとここで、山﨑さんの影響を受けたと慕う俳優・渡辺謙さんがサプライズ登壇。渡辺さんは山﨑さんと固い握手を交わし、〝山さんが、自分がどうやって生きてきたのか、俳優っていう仕事をしてきたのかっていうのが、宝石のように散りばめられた映画だった。僕も若い俳優ではないんですけど、山さんの門下生として、見てきたこと聞いてきたこと、今まで山さんがやってきたこと、一緒にやらせてもらったこと、色んなことが呼び起こされて。非常に近い関係ではあるんですけど、かなり感動させていただきました〟と、熱のこもった感想を伝えました。
そして、「俳優70周年」を振り返った山﨑さん。〝70年って...そうなんだけど、全然実感もないし、やめる気もないし〟と力強く宣言し、観客からは感嘆の声が。〝30周年とか40周年になっても、全く僕は意識なかった。毎日毎日が新鮮で、楽しくて不安で、夢中になってるうちに(70年)経ってしまった。70年なんてとんでもない話で、僕は「7年」くらいのつもりでいますけど〟と長年の功績をおちゃめに例えて、渡辺さんは〝犬の年齢じゃないんだから(笑)〟と親しげにツッコみ笑いを誘っていました。
【担当:芸能情報ステーション】
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