埼玉県八潮市の道路陥没事故から2週間あまり。県は、取り残されているとみられる男性運転手を救出するために新たな準備を始めました。一方、節水の自粛要請がきょう解除され、近隣住民の生活は元に戻りつつあります。
埼玉県幸手市にある、障がい者支援施設。準備しているのは、入所者たちが入る「お風呂」です。
障害者支援施設あやめ寮 大沢まさ江 施設長
「やっぱり通常の生活をさせてあげたいっていう気持ちも大きいですから」
先月28日に八潮市で起きた道路陥没事故。県は救助の妨げになっている穴の中の水を減らすために、12の市と町、およそ120万人に節水と下水道使用の自粛を要請しました。
水をう回させる作業に一定の効果があったとして、きょう正午、この要請を解除しました。
障害者支援施設あやめ寮 大沢まさ江 施設長
「一つほっとした気持ちもありますけれど、一方で人の命がかかっているということは」
陥没した穴に転落した男性運転手(74)の安否は、いまも分かっていません。
近隣住民からも心配する声が。
「後は何より運転手さんが早く救出されるように」
「まだ(運転手が)入っているじゃないですか。だから家族でみんなとても心配してるんですよ」
こうした中、きのう新たな動きが。
埼玉県 大野元裕 知事
「キャビンの中に人がいる可能性があると。キャビンへのアクセスを得て、救出する方法をとる新たなフェーズに入ります」
大野知事は、下水道管の中で発見されたトラックの運転席部分に男性運転手(74)が取り残されている可能性に言及。
今後、下水道管内から水を排出するため、水をう回させるバイパス工事を行ったうえで、地上から運転席部分に向けて穴を掘り、運転手を救助する方針だということです。
ただ、工事完了はおよそ3か月後の見通しです。
埼玉県 大野元裕 知事
「(Q.本当に3か月で終わるのか)現場からは『もうちょっと時間くれ』と言われてたのを、とにかく何をしても優先してほしい。我々としては、とにかく一刻も早くキャビンの救出に向けて、そこまでアクセスできるようにしたいと思っています」
県は男性運転手の救出を進めるとともに、陥没現場の復旧工事を来年度中に終えたい考えです。
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