岩手県大船渡市の山林火災は発生からきょうで10日目を迎えています。一部地域の避難指示が解除され、対象となった住民からは安堵の声が聞かれました。
記者
「先ほど避難指示が解除された赤崎町の一部地域に向けて、続々と車が向かっています」
大船渡市は鎮圧には至っていないものの、延焼のおそれがなくなったとして、きょう午前10時、一部地域の避難指示を解除しました。解除された地域にはさっそく自宅の様子を確認に戻る住民の姿もありました。
自宅に戻った男性
「一旦家を見に来た。荷物を(避難所に)取りに戻って、きょう中には家に戻りたいと思う。安心したような…避難所では眠れなかったり、やっぱり心配だったので」
避難所から自転車で自宅のアパートに戻るのは金野榮久夫さん(77)です。7日ぶりに戻った家の様子を確認していました。
金野榮久夫さん
「本当に助かりました。燃えないだけで家の中にも煙が入らないだけで、きょうからゆっくり寝られます」
市によりますと、これまでの焼失面積はおよそ2900ヘクタールで、きょうは煙は確認されず、延焼の拡大は見られないということです。
現在、避難指示が継続しているのは1481世帯・3639人で、市は消火の状況を見ながら、ほかの地域の避難指示解除の検討を進めるということです。
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