
TBSテレビお昼の情報番組「ひるおび」でおなじみの気象予報士・森朗さんと、過去の天気から最新の天気予報まで天気に関するありとあらゆる情報をお届けする「お天気タイムマシン」。
【写真でみる】記念すべき1回目の試験 会場には気象予報士・森田正光氏の姿も
今回のテーマは「気象予報士」です。(アーカイブマネジメント部 萩原喬子)
激変する天気と狭き門の気象予報士
台風やゲリラ豪雨、大雪に猛暑日など日々激しく移り変わる天気。いま私たちの生活に欠かせない情報になっているのが天気予報です。そこで頼りになるのが気象予報士。
今年で31年目を迎える気象予報士の平均合格率は約5%。狭き門を突破し、現在、気象予報士と呼ばれる人は1万2095人(令和6年3月29日時点)います。
3月14日は気象予報士合格発表の日
2025年3月14日は第63回気象予報士試験の合格発表の日。1月と8月の年に2回行われているこの試験ですが、一体どんな試験なのでしょうか?
気象予報士 森朗氏:
理系大学の物理・数学の基礎レベル。さらに気象業務法という法律がありまして、その知識も必要です。マークシートによる学科試験と記述式の実技試験、2つテストがあります。
気象予報士の始まり…1994年第1回気象予報士試験
第1回目の気象予報士試験は1994年8月28日に行われました。受験資格は年齢・学歴・国籍の制限は一切なし。だれでも受験できる国家資格です。
第1回目の受験者2777人のうち合格したのは500人。合格率は18%でした。ちなみにこの時の合格者の最高齢は71歳。最年少は19歳でした。
ニーズの高まりで誕生した国家資格!?
気象予報士 森朗氏:
気象予報士の資格が出来る前は気象庁以外一般向けの予報を出すことが出来ませんでした。しかし細かい地域ごとや短時間の予報などのニーズが高まり、民間の力が必要になったのが背景にあります。
森さんが社長を務める気象情報会社「ウェザーマップ」では競馬場の予報と競馬の予想を合わせた「天気で競馬」や赤城乳業とのコラボ企画「ガリ天」でガリガリ君と天気予報を夏季限定で発信しました。暑さがガリガリ君の本数「ガリ指数」で示されています。
森さんが気象予報士を目指したきっかけは?
気象予報士 森朗氏:
第1回目の気象予報士試験の新聞を見て、これだ!と思いました。海でサーフィンとかやるのに、自分で天気を知りたかったのです。
気象予報士試験に見事合格した森さん。気象予報士登録通知書の登録番号は761号です。現在はTBSの情報番組「ひるおび」で、模型やCGを使って天気の解説をしています。
さまざまな仕事で活かされる気象予報士の資格
森さんのように気象予報士として天気予報を伝える仕事に就いている人もいますが、医師、電車の運転手、機械のメンテナンス、禰宜などいまの仕事のままこの資格を活かしている人もいます。
仕事別で見てみると一番多いのが「民間・個人の予報業務許可事業者」8.8%、続いて2番目に多いのが「製造関係」8.4%、3番目が「教育関係(保育園、幼稚園、小中高等学校、大学など)」6.3%となっています。
異常気象という言葉を多く耳にする昨今、気象予報士の資格が活かされる場所がますます広がるかもしれませんね。
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