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将来に不安「強く取り憑かれ…」裁判官出身の金融庁元職員が起訴内容認める インサイダー取引した罪 検察側は懲役2年・罰金100万円求刑

国内
2025-03-19 13:44

インサイダー取引をした罪に問われている裁判官出身で金融庁の元職員の初公判が行われ、元職員は起訴内容を認めました。検察側は懲役2年、罰金100万円を求刑しました。


裁判官出身で金融庁の元職員・佐藤壮一郎被告(32)は、職務を通じて知った未公開の企業情報をもとに、あわせておよそ952万円分の株を不正に買い付けた罪に問われています。


きょう(19日)の初公判で佐藤被告は起訴内容を認め、その後の被告人質問で動機について、「老いていく両親や家族のために備えなければならないという意識に強く取り憑かれ、違法性を考えることはなかった」と明かしました。


検察側は「限られた職員のみが閲覧できる企業の案件を管理するリストから、公開買い付けに関する情報を得ていた」と指摘。「裁判官がインサイダー取引をした社会的影響は大きく、規範意識の鈍さは深刻」「市場の公平性や健全性を歪めた程度は大きい」として、佐藤被告に懲役2年、罰金100万円を求刑しました。


一方の弁護側は執行猶予付きの判決を求めました。


佐藤被告は裁判の最後に「信頼してくれた人を裏切り、職業、家族、いろいろな信頼を損なった結果に本当に深く反省している」と述べました。


判決は今月26日に言い渡される予定です。


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情報提供元:TBS NEWS DIG Powered by JNN

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