民家への強盗事件など、凶悪化する犯罪に立ち向かうのはAIを搭載した防犯カメラです。犯罪の抑止から威嚇まで、機能が進化しているようです。
闇バイト強盗増加で“高まる防犯意識”
南波雅俊キャスター:
いま、防犯カメラが進化しています。
弁護士ドットコムによると、▼もともと防犯対策をしていた:22.4%に対して、▼“闇バイト”強盗などの事件を受け防犯対策をした:21.6%(※近日中に対策予定含む)と、4割以上の人は何らかの防犯対策をしているということです。
具体的には、どのような防犯対策をしているのでしょうか。
【どんな防犯対策をした?】弁護士ドットコムより
センサーライト:約41%
ホームセキュリティ:約40%
防犯カメラ:61.2%
防犯対策をしている人の中では、防犯カメラを取り入れているという割合が最も多い数字になっています。
進化する防犯カメラ AI搭載で自動追尾&行動認識
南波キャスター:
防犯ジャーナリストの梅本正行さんは「これからの防犯カメラは、AI搭載が主流になると思います」としています。
これまでの防犯カメラは、▼映像を録画して確認するなどができ、センサーを搭載している場合は、▼人間などの動きを検知して、光や音での抑止が期待できました。
これまでは人間だけでなく、動物にも反応して光や音が出るということもありましたが、AIを搭載されると映像・画像を分析でき、動きや形などから「人間」を即時に判断ができるそうです。
●LIXIL「新屋外カメラLS279」(3万800円 2025年4月1日発売)
・家庭用の防犯カメラ
・AIで人間だけを検知
・自動追尾して録画
・ズームや警報音を鳴らすなどの機能も
●NTT東日本 提供サービス「MIMAMORI AI」(2025年3月31日~サービス開始)
・骨格で行動を認識
・暴力行為や転倒などを検知
・商業施設や無人店舗での利用で、人手不足の解消に期待
・混雑状況を確認できる機能も
このように防犯カメラは進化を続けています。
日比麻音子キャスター:
最新の技術こそ、防犯や犯罪の抑止に繋がるように思います。
歴史・時代小説家 今村翔吾さん:
時代が進み、私たちが子どもの頃には想像上の物でしかなかったものが、当たり前のようになってきたのだなと感じます。
それと同時にどのような新しい技術が出てきても、それをかいくぐろうとするイタチごっこのような部分もあると思います。それに対して、対策がブラッシュアップされていくのかなと思います。
防犯カメラで“カスハラ客”にも対応可能に?
南波キャスター:
「カスタマーハラスメント」に対応しているAI防犯カメラもあるということです。
実際に取材ディレクターが扮する“カスハラ常習者”が来店すると…
PC音声
「カスハラ対象者が来場した可能性があります。管理者は速やかに対応してください」
AIが「目の形」や「顔の骨格」など100以上の特徴を識別し特定。画像や音声、メールなどで知らせ、特定できる確率は98%だといいます。
トリニティーの兼松拓也社長は、「不正利用したお客様の顔写真を防犯カメラから抽出して、それをブラックリストに入れる形になります」としています。
このAI防犯カメラは、▼マスクで来店した場合や、▼横顔だけの場合でも対象者を検知することができるそうです。
「カスハラ対象者が来た可能性あり」と通知されることで、店員が身構えたり、別の担当者に連絡したりでき、業務のよりスムーズな遂行に期待されています。
日比キャスター:
人手不足も問題になっているので、テクノロジーを活用するのは大事ですね。
歴史・時代小説家 今村さん:
本当は(カスハラ対象者の)情報を横展開して他店舗にも共有できれば良いですが、個人情報保護の問題もあるので、店舗・会社ごとの対策が大切になりそうですね。
日比キャスター:
これまでも事件などの捜査が難航した場合、ドライブレコーダーや防犯カメラの映像を繋ぎ、犯人の特定に至ったケースもあります。映像が重要な資料になっていくのだろうと感じます。
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<プロフィール>
今村翔吾さん
「塞王の盾」で第166回直木賞 受賞
歴史・時代小説家 30歳までダンス講師
・スマホのバッテリーを長持ちさせるコツは?意外と知らない“スマホ充電の落とし穴”を専門家が解説【ひるおび】
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