
夏日が続き、各地で熱中症の報告が続いています。
“春の熱中症”の特徴と注意点を医師に聞きました。
【写真を見る】“春の熱中症”急増 のどを痛めている人も…対策の「3本柱」を医師が解説【ひるおび】
“春の熱中症” 特徴は?
都内のクリニックでも、熱中症の患者が急増しています。
例年、熱中症はゴールデンウィーク明けに増えますが、今年は4月20日までの1週間で、患者が前週の約5倍に増えています。
“春の熱中症”の理由として、汗をかく機能がまだ冬のまま、いわゆる“暑熱順化”していないことが挙げられますが、今年はさらにのどを痛めている人も見受けられるといいます。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:
まだシーズンの始まりなんですけど、ここ数日で言うと、のどが痛い風邪の患者さんがものすごく多いんですよね。溶連菌も結構多くて、それで食事があまり摂れない。水分も相対的に少し不足しがちで、そういった中で急に金曜土曜にとても暑くなりましたよね。
そこで一気に熱中症になった患者さんがたくさん訪れたのが土日だったんです。非常に驚きました。
恵俊彰:
八代さんはどうですか?花粉症とかもありますか?
弁護士 八代英輝:
ヒノキがピークです。スギほど花粉症が多くないので、静かにつらい状況が続いています。
伊藤院長:
今は黄砂も密かに飛んだりするのもあって、ヒノキ花粉症も症状が非常に重い人もいて、それもやはり脱水になりやすいです。マスクの中に熱がこもって熱中症になりやすく、気づきにくいんですよね。
熱中症対策の3本柱「冷やす」「水分」「塩分」
【1】体を冷やす温度調節
湿度が高いと熱中症になりやすいので、エアコンに加え除湿器も使う
【2】こまめな水分摂取
100~200ccをのどが渇くと感じる前に飲む
【3】塩分補給
食事で塩分を摂るのがベスト
摂れない場合は梅干しや塩タブレットを
気象予報士 森朗氏:
外が乾燥していると、いつの間にか蒸発していて、あまり汗をかいた覚えがないのに水分を失っていることもありますよね。
恵俊彰:
時間で決めた方がいいですか?1時間に3回は飲むとか。
伊藤院長:
例えば部屋の中の場合、机で仕事するときでも、わきにペットボトルを置いておくなどがいいです。
ただ、水分摂取をまめにしていても熱中症の患者さんが後を絶たないのが今の現状なんですよね。
やっぱり基本的な3本柱の「冷やす」がおろそかになっていると、水分をある程度取っていても熱中症になるものはなるし、食事が取れていなかったり「塩分」が不足してくると熱中症になったり重症になりやすいので、三本柱はバランスよく実行するのが大事です。
今の時期は外での作業や運動で熱中症になる人が多いです。炎天下ではかなり体表の温度は上がります。氷などで体の表面や内側から冷やさないと追いつかないケースもあります。
体を冷やすには、ハンディファンや冷感タオルなども有効だといいます。
伊藤院長:
風があるときは気化熱で熱を下げてくれるんですけど、風がないときはじっとりと皮膚の表面にまとわりついた汗がなかなか気化熱として逃げないので、十分に熱は下げられません。うちわや扇風機で風を作ることも非常に重要になってくると思います。
気象庁による「熱中症警戒アラート」の運用が4月23日から始まります。
去年の警戒アラートは1722回発表され、救急搬送者数は全国で9万7578人に上りました。
2024年の消防庁のデータを見ても、GWの前から熱中症による救急搬送は増えています。
恵俊彰:
なんとなく熱中症って夏だと思ってるからね。春も熱中症対策は大事ですね。
(ひるおび 2025年4月21日放送より)
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