ゴールデンウイーク初日の26日、栃木県の東北自動車道で逆走車が正面衝突するなどして3人が死亡しました。なぜ「進入禁止」を進んでしまったのか詳しく見ていきます。
【写真を見る】見えづらい?逆走防止のため赤と青に色分けされた路面
逆走車 なぜ進入禁止進んだか?
井上貴博キャスター:
高速道路での逆走は意外にも多く、国土交通省によると2023年の発生件数は224件で、2日に1回以上の頻度で発生しているというのです。
今回、事故が起きた黒磯板室インターチェンジは、高速道路を出る車両と入る車両が平面で交差する「平面Y型」という全国的にも珍しい構造となっています。
ここでは過去にも事故が発生しているため、路面を赤と青で色分けするなど様々な対策をしているということです。
実際、車で通過してみると、料金所を通過して東京方面(上り)に進むと、「この先に信号がある」ことを知らせたり「左折禁止」「この先、交差点あり」などの標識がたくさん設置されています。その先のつきあたりのT字路には信号機に加え、路面に右折を促す赤色の色付けや、右方向の矢印もたくさん設置されていました。
出水麻衣キャスター:
標識が少し小さいように見えます。カーナビの音声に気を取られていると見落としてしまう可能性があるのではないでしょうか。さらに日が落ちてくると、どのような見え方になるのか気になります。
赤と青の道路は見づらい?
井上キャスター:
字路の色分けされた路面を夕方5時半ごろと午後8時ごろに確認してみると、車のライトをつけていても、赤色、青色ともに少し見えづらい感じがします。
さらに色覚異常の方は「赤色の判別が難しい」という問題があります。実際に色の見わけにくさを知ることができる専用のアプリで、色付けされた路面を見ると、赤色がほぼ見えません。
ここ数年で事故をなくそうと赤い塗装をしたにも関わらず、その警告を届けたい方に届けられていなかった恐れもあるのです。
高柳光希キャスター:
信号機に右折のマークを出しておくのも親切かなと思いました。
井上キャスター:
海外では逆走するとタイヤがパンクするような装置を導入している国もあるようです。
また、外国人観光客のレンタカー物損事故も増えています。山梨県警によると2024年は765件で、前の年と比べて約2倍に増加したということです。
外国人に向けての注意喚起をどのように実施するかという点も難しい問題です。
スポーツ心理学者(博士) 田中ウルヴェ京さん:
慣れない場所で、地図を見ながらの運転は要注意です。安全な場所に止めてきちんと確認することを心がけたいですね。
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