子ども向けのサッカーボール。普通のボールと違うのは“空気を入れる必要がない”こと。このことがどんなメリットになるのでしょうか?
【画像でみる】説明書には文字がない 細かいパーツの組み立て式「サッカーボール」
プラスチックでできた組み立て式の“サッカーボール”
日比麻音子キャスター:
実際に「空気を入れないサッカーボール」を持ってみて、どうでしょうか?
山内あゆキャスター:
結構弾みますね。
南波雅俊キャスター:
実際に、リフティングをしてみましたが、そこまで違和感はなかったです。弾み方が多少は違いますが、問題なくサッカーできると思います。
日比キャスター:
こちらはプラスチックでできているので、空気もいりません。組み立て式のリサイクル素材なので、SDGsの「(4)質の高い教育をみんなに」さらには「(12)つくる責任つかう責任」というゴールを果たしてくれています。
そもそもSDGsというのは、「誰1人取り残さない」という理念があります。それを叶えるために、「空気を入れないボール」が誕生したというわけです。
説明書に「文字」がない!持ち運びも簡単に
細かいパーツがたくさんありますが、説明書には文字が書いてありません。そのため、言語を超えて、どんな人でも組み立てることができるようになっています。
これまで▼海外支援の際に通常のボールは運びにくい▼飛行機に乗ると膨らみが変わってしまうことがあったということですが…
サッカー選手の高岡快斗さんは「組み立て式だと30個ほどまとめて届けられる」といいます。
このように、1つのボールがあれば、誰もがスポーツをすることができ、どんな環境でもチャンスが広がっていくわけです。
ポストに入れて“眠っている”グローブを再生 1つの道具で広がっていく可能性
野球グローブ再生工房「Re-birth」によると、全国に“眠っている”グローブが約500万個もあるといいます。
こういった状況から、2025年3月から「グローブ再生プロジェクト」が始まっています。
東京・稲城市のジャイアンツタウンスタジアムにある「グローブポスト」に、使い終わったグローブをいれると、修理され、新品同様になります。道具をなかなか買えないという困っているご家庭などにも、無償で提供してくれるということです。
南波キャスター:
私もグローブを買い換えるときに、アフリカに送るというプロジェクトがありまして、実際に自分の道具を送ったことがあります。
今は、新幹線のアルミの素材をバットにしたり、グローブを作るときに余った革の端材でグローブを作り、それが完売になったりなど、メーカー自体もSDGsについて、さまざまな取り組みを行っているようです。
日比キャスター:
道具が1つあるだけで、自分だけではなく、保護者や友達といった周りの人の可能性も広がっていくと思います。
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