
通勤時間に何をしていますか?
総務省によると、「通勤・通学時間の全国平均」は往復で1時間19分です。(2021年総務省統計局「令和三年社会生活基本調査結果」)
1か月にすると26時間、1年では316時間通勤に時間をかけている計算となります。
【写真を見る】1年で316時間!「通勤時間」を有効活用できている?“早起きで1000円支給”の会社も【ひるおび】
通勤時間に何をしているか、街の人に聞いてみるとー
「やっぱり携帯を見ちゃうんですけど、好きなアイドルを見てニヤニヤ笑ったりはします」(40代)
「スマホゲームしたり本を読んだり仕事のメールを返したりしています」(20代会社員)
「資格試験の勉強をしています。集中できるんですよ。降りるのを忘れちゃったりすることがある」(60代)
この方は、20年の通勤時間で「ファイナンシャルプランナー」や「秘書検定」など、なんと11個の資格を取得したそうです。
また、45分の通勤時間でChatGPTに仕事や趣味を相談し、新しいアイデアを得る、という自営業の男性もいました。
有効活動で時間に余裕を
時間研究の第一人者である千葉大学大学院の一川誠教授は
「通勤時間を上手に使うことで、それ以外の時間に余裕ができる」と言います。
例えば・・・
▼資格の勉強
▼子どもの学校のアンケート
▼病院・役所の予約
▼日用品の注文
通勤時間にこれらをこなすことで、睡眠時間をその分多く確保したり、趣味の時間に費やす時間を増やすことができます。
満員電車のストレスをなくす『早起きは1000円の得制度』
都内にあるヘルスケア商品などを取り扱っている会社「パスクリエイト」で取り入れられているのは、『早起きは1000円の得』制度。
始業時間の1時間以上前に出社すれば1日500円、2時間以上前なら1日1000円が支給されます。
福利厚生の一環として、満員電車を避けることによるストレス軽減などを狙っています。
パスクリエイト社員の内田さんはー
「この時間(朝7時)に来ると座って来られたり、朝すっきりして出社することができます。」
早起き手当の1000円を活用し、お得にランチなどを堪能しているそうです。
コメンテーター 友利新:
企業にもプラスになるので、ちゃんと考えて実践できる経営者が素晴らしいですよね。
「通勤時間」は“必要”だった!?
米国ラトガース大学のクリスティ・L・マカルパイン氏の研究に「通勤時間は必要」というものがあります。(『世界最高峰の研究者たちが教えるストレス解消法』総合法令出版)
コロナ禍でリモートワークが急増し通勤時間がなくなったことで、仕事とプライベートの境界線がなくなりストレスが増えているというのです。
通勤時間は「仕事」と「家庭」両方から解放され、ギアを切り替えるために必要な時間で、仕事とプライベートの境界線を設けることはメンタルヘルスにとっては重要だとしています。
リモートワークをしている人は、仕事の始まりと終わりを示すために、15分程度の散歩をしてみるのもいいそうです。
(ひるおび 2025年5月13日放送より)
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