東京・江戸川区で起きた爆発事故。この衝撃で一瞬にして窓は吹き飛び、そして壁は崩れ落ちる被害が出ました。現場近くは10日経った今も、生々しい爪痕が残っていました。
【写真を見る】窓にはベニヤ板、壁には亀裂…10日経っても残る爪痕
住宅街で爆発から10日 残る爪痕 今も被害に遭ったマンションにはブルーシート
先週5月27日、東京・江戸川区の住宅街に衝撃が走りました。爆発が起きたのは、住宅の建設現場でした。
高柳 光希キャスター
「発生から10日が経ちましたが、依然として炎上した重機がそのまま置かれています。近くまで来るとまだ焦げ臭いにおいもします」
「そして更に奥に進むと、ガスボンベがひきあげられた穴。その穴には水が溜まっており、そのままの状態です」
爆発の原因とみられるのが、深さ50センチほどの地中に埋まっていたガスボンベ。
目の前にあるコンビニの看板は爆発で破損しました。1週間経った6日に行ってみると、看板はなく…
高柳キャスター
「コンビニエンスストアは現在、臨時休業中ですが、大々的な工事が行われています」
「その奥のマンションは、事故現場に面した全ての窓に対してブルーシートが張られています」
なぜ、ガスボンベが埋まっていたのか。理由は分かっていません。
近隣住民
「誰が責任取るのかなと思いながら。不安はいっぱいよ、何が起きるかわからないなっていう感じ」
「マンションの7階です。エレベーターが完全に止まって、復旧に1か月くらい。1番の問題は、この(現場の)処理はどうなるのか」
――修理の速度感はどう感じる?
「ちょっと遅いね。電車の音がうるさくて。睡眠障害起きそう。窓がないから、(騒音が)モロに入ってくるから」
住宅の補償はどうなるのでしょうか。
訪ねたお宅は、爆発直後、リビングの窓はその衝撃で散乱。今は応急処置のまま暮らしています。
高柳キャスター
「どのような保険に?」
被害にあったマンションの住人
「入っていた保険は爆発も入っていたんです。火災保険の範囲」
火災保険のなかに「爆発」が含まれていることを知り、現在は書類を作成中だといいます。ただ、壁の亀裂などが残るなかでの生活に…
被害にあったマンションの住人
「不運な事故とか、どうしようもない事故っていうのではなくて、きちんと調べてもらいたい」
損害賠償は請求できる?ポイントは事故の責任が誰にあるのか
高柳キャスター:
実は多くの保険会社の火災保険には、今回の被害を受けた方と同じように「破裂・爆発」という適用項目があるそうです。
それでは保険以外に損害賠償を請求することはできるのでしょうか。
みずほ中央法律事務所の三平聡史弁護士によると、ポイントは爆発事故の責任が誰にあるのかという点です。
責任が問われる可能性があるのは、まずはボンベをすてた人。そして土地の持ち主、さらに工事業者となります。
▼ボンベをすてた人
賠償請求権は20年で“時効”となり、ボンベの存在を土地所有者に伝えていなかった場合、「説明義務違反」に
▼土地の持ち主
「ボンベの存在を知っていたか」がポイントとなり、知っていたのに伝えなかった場合は「説明義務違反」に
※土地の所有者が変わった場合、その日から20年で時効
▼工事業者
「危険を想定できたか」がポイントとなります。工事前・工事中にボンベの存在を知った、または知ることができる可能性があったか
※工事前の調査に明確な規定はなし
ただ、「ボンベの存在・危険性を誰が知っていたのかを証明するのは難しいのではないか」と話をしていました。
心身ともに疲弊している被害者も多いので、大変なケアが必要となってきます。
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