
今年(2025年)は梅雨入りしたにも関わらず、真夏のような強い日差しが照りつけ、うだるような暑さが続いています。こんな時、私たちの体に安らぎをもたらしてくれるものといえば、やはりアイスクリームやかき氷、ですよね。(アーカイブマネジメント部 萩原喬子)
平安時代から愛される「かき氷」の歴史と魅力
かき氷の歴史は古く、平安時代にはすでに楽しまれていました。清少納言の随筆「枕草子」には「削り氷(けずりひ)」と記されており、その美しさと冷たさが賞賛されています。当時の「削り氷」は冬に貯蔵した天然の氷を夏に削り、甘葛(あまずら)という甘味料などをかけて食されていたといわれています。庶民には手の届かない、非常に貴重なものでした。
宇治金時、その誕生秘話
現代の私たちが慣れ親しんでいるかき氷の代表格といえば「宇治金時」ですが、その生みの親は「豊臣秀吉と徳川家康のコンビ」だといわれています。もともとお茶好きの豊臣秀吉が、宇治の抹茶にきび砂糖をかけて、抹茶かき氷を嗜んでいたそうです。その抹茶かき氷に、甘党の徳川家康が餡(あん)を添えて完成させたのが宇治金時と言われています。
TBSのアーカイブスに残る最も古いかき氷の映像は1947年のものです。当時は削りたての氷に蜜をかけただけのシンプルなかき氷が主流でした。
日本初のアイスクリーム体験は幕末に
一方、日本人が初めて「アイスクリーム」を口にしたのは江戸末期のことです。徳川幕府がアメリカに派遣した使節団の一員だった福沢諭吉や勝海舟らがその経験者とされています。上陸した際の迎船の晩餐でアイスクリームが提供され、そのあまりのおいしさに彼らは目を丸くしたと伝えられています。
異例の暑さ!梅雨入りでも真夏日予報
関東甲信地方は2025年6月10日に平年より3日遅れて梅雨入りしましたが、早くも梅雨の晴れ間となった今週(2025年6月16日~)は関東の内陸部ではなんと40℃近い気温が予想され、さらに北海道でも30℃以上の真夏日が予想されるなど全国的に記録的な暑さに見舞われています。
気象予報士 森 朗氏:
まだ梅雨明けの発表はありませんが、今週も晴れて危険な暑さが続くので、熱中症には気をつけて下さい。
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