各地で連日猛暑となるなか、警戒が必要なのが熱中症。症状のうちの一つに「頭痛」があります。痛みを抑えようと、市販の薬を服用する方もいると思いますが、熱中症による頭痛の場合は、成分に注意が必要です。
【写真で見る】市販薬で「腎不全」の可能性も その成分について解説する医師
「頭が重かった」「ガンガンする感じ」熱中症“頭痛”64.5%
8日も厳しい暑さとなった日本列島。
山梨・甲州市では、最高気温37.1℃、茨城・筑西市では37.3℃を観測しました。
3日連続で熱中症警戒アラートが発表されている東京都心では、今年最高の35.8℃を観測。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道 院長
「熱中症患者は頭痛・吐き気・めまい・強い倦怠感・こむら返り・大量の発汗、こういった患者が多い」
その熱中症の初期症状として現れやすいのが「頭痛」です。いとう王子神谷内科外科クリニックでも、症状を訴える患者が来るそうです。
伊藤医師
「頭が痛いとかあった?」
患者
「頭が重かった」
ヘルスケアテクノロジーズの調査では、熱中症の症状として、最も多く報告されたのが「頭痛」で全体の64.5%でした。
※複数回答あり
街でも感じている人がいました。
女性
「頭が痛いというかボーっとするなみたいなのは感じたことあります。ガンガンする感じ」
「腎不全」になってしまう可能性も 市販薬で避けたほうがいい成分
熱中症による「頭痛」がつらいとき、病院には行かず市販薬を使いたくなる人も多いはず。
その「頭痛」に対して市販薬を飲まなければいけないとき、どうすればいいのでしょうか。
気を付けるのは、その薬に含まれる「成分」です。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道 院長
「どうしても頭痛でつらい時に、やむを得ず選択するのであれば、『アセトアミノフェン』を選択してもらうのがいい」
では、どのような成分は避けたほうがいいのか。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道 院長
「『非ステロイド性の抗炎症薬』は、避けたほうがいいと。『アセトアミノフェン』以外の消炎鎮痛薬を飲むことは、可能な限り控えていただくのが安全」
避けたほうがいい成分が入っている市販薬を服用すると、腎臓の血流が下がり、「腎不全」になってしまう可能性もあると、伊藤医師は指摘します。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道 院長
「熱中症に効く薬はストレートで、(症状に効く)特効薬があるわけじゃない。基本的には対症療法をしているに過ぎない」
市販薬は正しく使えば助けになる存在ですが、「熱中症」とみられる症状がある場合は、まず医療機関に相談することが大切です。
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