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参議院選挙の“台風の目” 参政党・神谷代表に井上キャスターが聞く 有権者の期待と懸念が交錯 存在感示し続けられるか【選挙の日、そのまえに】

国内
2025-07-09 19:54

事実上の“政権選択の選挙”と指摘される今回の参院選。私たちの暮らしにはどう影響してくるのでしょうか。与野党幹部に聞いていきます。5回目のきょうは“台風の目”となっている参政党です。


応援演説の後、集まった大勢の支援者に見送られた参政党の神谷代表。


参政党 神谷宗幣 代表
「参政党の今回の選挙のキャッチコピーは、日本人ファーストです」


先月の東京都議選では初めて議席を獲得。今月のJNNの世論調査では、比例代表での投票先に自民党、立憲民主党に次ぎ、3番手となりました。


SNS分析ツールを用いた政党に関連する投稿数の分析では、これまでトップだった自民党を突き放しています。


30代 女性
「あまり政治には興味はなかったんですけど、子どもができて将来のことを考えたときに『政治のことを考えなきゃ』と思わせてくれたのが神谷さん」
20代 女性
「今の日本は日本人に優しくないなって思っちゃいます。外国人ばかりに優しくして、何を信じればいいかわからない」


いま、参院選の“台風の目”となっている参政党の神谷代表に井上キャスターが話を聞きに行きました。


井上キャスター
「やっぱり、女性が多い気がしますね」
参政党 神谷宗幣 代表
「我々結構、女性に優しい政策を訴えているので。私は本当に男女平等で、女性に活躍してもらいたいと本当に思っている。これが現実です」


こう話す神谷代表ですが…


参政党 神谷宗幣 代表
「いままで間違えたんですよ。男女共同参画とか。申し訳ないけど、高齢の女性は子どもが産めない」


今回の参院選では、▼専業主婦として出産・子育てに専念できる選択肢を用意するとしているほか、▼子ども1人あたり月10万円の給付を訴えていますが、女性が社会で活躍できる環境を目指すための男女共同参画を「失敗だった」などと批判しています。


井上キャスター
「男女共同参画。かなり強いメッセージを出しているし『それがよくないんだ』と。女性の社会進出っていうのは、結果的に国際競争力を上げるという見方もできると思うんですよ」
参政党 神谷宗幣 代表
「我々も今の男女共同参画が、女性の進出だけをちょっと力入れちゃった(と考えている)。うちの妻がそうだったんですけど、仕事辞める・続けると聞いたら『続けたい』と。『なんで?』と聞いたら『家に入るとだめな女性だと思うんだ』と。別に『女性は家にいなさい』とか、そういう気は全くない」
井上キャスター
「ちょっとその伝え方のバランスも、多分、相当気を使ってらっしゃいますけど、最初の一歩がものすごくパワーワードだったと。それは『女性は働くなって言いたいの』というミスリードに繋がるのでは」
参政党 神谷宗幣 代表
「まったく違う。それは改めてまた演説でいっぱい言います。子育てに専念できる環境はもちろんあっていいし、子育てを一定期間やって、子育てが一段落したらまた社会に出られるっていう環境も絶対作るべき。『ずっと働き続けないとキャリアが終わっちゃうんだ』みたいな社会は、女性もしんどいので。私はね選択肢を広げてほしいだけなんですよ」


しかし、物議を醸す発言はほかにも。


参政党 神谷宗幣 代表
「日本人と統合できる範囲の外国人の力を借りればいいけど、過剰に(外国人を)一気に受け入れたら制御できなくなるんですよ。警鐘を鳴らしているだけですからね」


党が掲げる「日本人ファースト」のキャッチフレーズには、「排他的」との指摘も。


井上キャスター
「どうしても排他的になっていかざるをえない部分がないか。例えば『日本人ファースト』とおっしゃることはすごくわかります。別に差別でもない。おっしゃることはわかります。でも、そういうことが積み重なることで、少しそういったところのひずみっていうのは、生まれかねないんじゃないか」
参政党 神谷宗幣 代表
「そうですね、極論の人もいるんですよ。『外国人に出ていってほしい』という方もいらっしゃる。でも私たちはそういう党にはしたくはないと思っている」
井上キャスター
「そこを訝って見ている方、一定数いると思います」
参政党 神谷宗幣 代表
「我々はそこには迎合しません。それだったら、私もせっかく政党を作った意味がないので。本当の意味での排他主義とか、差別主義の人たちは、私はものすごく嫌いなので」
井上キャスター
「ここは信じていいですか」
参政党 神谷宗幣 代表
「はい」


あくまで「排他主義的な考えではない」と主張する神谷代表。有権者の期待と懸念が交錯する中、今後、どのような形でその存在感を示していくのかが注目されます。


井上キャスター
「新興勢力だと、ある程度尖ったことを言って票を取りに行くっていう戦略がある。でも、もうその域を超えている。ということは責任政党として『本当にできるんですか』と。実現可能性というのはものすごくシビアに問われると思います」
参政党 神谷宗幣 代表
「そう思います。私たちもここまで一気に来ると思っていなかったので。選挙さえ勝てば『あとは野となれ山となれ』じゃだめで、その次の体制をどうするかということも考えています」


参政党の勢いには、政府・与党内からも危機感があふれています。


自民党幹部
「参政党に票が相当食われている」
政権幹部
「参院選では参政党向けの対策はある程度必要だ」


“台風の目”としての存在感を示し続けられるのか。この夏、試されることになります。


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