自民党はきょう、参院選敗北を受けて「両院議員総会」を開催し、総裁選の前倒しして実施できるか検討するよう選挙管理委員会に求めることを決めました。
午後、自民党本部に向かうのは、これまで石破総理の進退について厳しい発言をしていた西田昌司議員。「両院議員総会」に臨むにあたり、こう話していました。
自民党 西田昌司 参院議員
「出処進退の判断は、そのときの総裁がしっかりして、一つのけじめをつけるというのが、日本人の美学でもありますしね。国民の支持をもう一度得るようにしてもらいたい。それだけですね」
午後2時半から始まった「両院議員総会」。議論の焦点は、石破総理の進退に絞られていました。
石破総理
「アメリカとの関税交渉合意に達しましたが、それを実行するにあたりまして、様々な問題というものを抱えております。引き続き、この日本国に責任を持ってまいりますために、いろいろなご意見を承りたい」
冒頭、「謙虚に真摯に耳を傾けたい」と重ねて続投に理解を求めた石破総理。メディアに非公開となったあと、2時間にわたり出席者およそ250人のうち35人が発言、大半の議員が求めたのは総裁選を前倒しして実施することでした。
これを受け「総会」では、総裁選の管理委員会に臨時の総裁選を開催するか検討するよう求めることを決めました。
この決定を受けて選挙管理委員会のトップを務める逢沢委員長は、党則に則り対応していく考えをあきらかにしました。
自民党 逢沢一郎 選挙管理委員長
「自民党の歴史のなかに、こういう経験はないものですから、そのことを総裁選挙管理委員会として、きちんとした仕組みを作り上げると」
事実上の総裁選前倒しに向けて動き始めた自民党。総会に出席した議員からは。
自民党 今枝宗一郎 衆院議員
「一言でいって新大陸が見えたというかたちだと思います」
自民党 渡海紀三朗 政治改革本部長
「(総裁選の前倒しに向けて)次のステージに移ったと思う。明らかにステージが変わった」
石破総理は先ほど、総理官邸で記者団の取材に応じ「党則に則って運営をするということに尽きる」と述べました。
石破総理
「それぞれのご意見というものを真摯に受けとめ、これから先、いろいろと参考にし、それを重視してまいりたいと思っております。党則、そしてまた、今議論が進んでいる総括、そういうものもきちんと踏まえてやっていかねばならない」
総理への退陣要求から総裁選の前倒しに向けた議論へ。進退をめぐり、総理と退陣を求める勢力とのせめぎ合いが過熱しています。
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