兵庫県の斎藤知事によるパワハラ疑惑などの告発をめぐり、誹謗中傷に悩んで命を絶った元県議会議員の妻がNHK党の立花党首を刑事告訴しました。
竹内英明元兵庫県議の妻
「夫は自ら望んで命を絶ったのではありません。間違いなく、この兵庫県政の混乱の中で追い詰められ、孤立し、社会に絶望して、この世を去りました」
こう語るのは、今年1月に死亡した元兵庫県議・竹内英明さんの妻です。
竹内さんは、斎藤知事のパワハラ疑惑などを追及した百条委員会のメンバーでしたが、SNSなどによる誹謗中傷に悩み、去年11月、調査終了を前に議員を辞職。今年1月に自宅で死亡しました。
告訴状によりますと、発端となったのは去年11月、兵庫県知事選挙でのNHK党の立花孝志党首による発言でした。
告発文書問題で失脚した斎藤知事を応援するとして、2馬力選挙を展開した立花氏。竹内さんがうその話を作り出し、斎藤知事を陥れようとしたなどと事実無根の誹謗中傷を繰り返したうえ、竹内さんの事務所に押しかけると宣言。これと時を合わせるように、事務所には「竹内が黒幕」と記した大量のメールなどが届いていたといいます。
去年12月下旬、「うつ状態」と診断され、その後、自ら命を絶った竹内さん。しかし、亡くなったあとも攻撃がやむことはありませんでした。
NHK党 立花孝志氏
「生前も竹内、中傷していましたよ。だってあいつ、悪いことしてるじゃん。そもそも政治家が中傷されたくらいで死ぬな、ボケ」
竹内さんの妻は、知事の疑惑を告発した元県民局長の遺書を捏造した疑いで竹内さんが警察から取り調べを受けているなどと、立花氏が虚偽の事実を繰り返し発言したとして、名誉毀損の疑いで刑事告訴しました。
竹内英明元兵庫県議の妻
「私は夫の尊厳を守りたい。それは自分の尊厳を守ることでもあるからです。夫は死んでも、私たち遺族の心の中にあり続けています。声を上げられずに苦しむ人間をさらに痛めつけ、踏みつけにし、追いやる行為は許されていいはずがありません」
告訴を受けて立花氏は、「なぜ竹内さんの名誉を毀損したのかについての真実、あるいは真実相当性を警察に説明して、不起訴になるように努力していきます」とコメントしています。
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