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新型コロナ感染 7週連続で増加、いま流行の変異株「ニンバス」…特徴は「強烈な喉の痛み」【Nスタ解説】

国内
2025-08-15 09:55

全国の新型コロナウイルスの感染者数が7週連続で増加しています。お盆休みの移動や人ごみにも注意が必要。感染が広がっている新しい変異株の特徴もお伝えします。


【画像を見る】通称「ニンバス」いま流行の新型コロナウイルスとは?


「水を飲むだけで…」激しいのどの痛み 新たに流行する“新型コロナウイルス”

山形純菜キャスター:
全国で7週連続で増加しているという「新型コロナウイルス」の感染者。なぜ今増えてきているのでしょうか。

流行した当初の新型コロナウイルスの症状は、発熱、のどの痛み、味や臭いがしないといった、味覚や嗅覚の異常などの症状でした。


いま流行しているのが「NB.1.8.1」という、オミクロン株が派生したものです。専門家の間では「ニンバス」と呼ばれています

東京歯科大学・寺嶋毅教授によりますと「特徴はカミソリを飲み込んだような強烈なのどの痛み」とのこと。

最近コロナに感染した人からは「コロナ感染は3回目だが、(過去と比べ)のどの激しい痛みがどんどん強くなっていった」「水を飲むだけで思わず声が出てしまうほどの痛み」といった声がありました。


なぜ、いま増加しているのか。東京歯科大学・寺嶋毅教授によりますと、「ウイルスが変異して喉にくっつきやすくなっているのではないか」ということです。のどは口に近いですから、「咳や大声」でも感染が広がっていく可能性があるといいます。

また、のどの痛み以外は風邪とほぼ同じ症状で、重症化が少ないということで、コロナに感染していると気づかない人もいるのではないかということでした。

さらには、猛暑でエアコンを使い、締め切った部屋で過ごされている方も多いと思います。これによって、空気の乾燥で、のどの防御力が低下。また、あまり換気をしない状況のため、感染しやすいということです。

皆さんの周りの状況はいかがでしょうか。


井上貴博キャスター:
風邪症状が増えましたよね。のどを診てもらいに耳鼻咽喉科に定期的に行っていますが、患者さんが増えたと聞きます。医師に聞いても「症状は風邪にだいぶ近く、のどの痛みを感じる方が多い」そうです。

風邪と似た症状といっても、ご高齢や基礎疾患のある方はリスクがあります。また、子どもは百日咳などの流行もあり、そっちも心配という話をしています。


出水麻衣キャスター:
暑いので、マスクをしづらかったり、着けても少しずらしちゃったりというのもあって、感染しやすいのもありそうですね。


寺嶋教授「9月上旬頃までは増え続けるのでは」

山形キャスター:
「コロナの感染の増加」はいつまで続くのでしょうか。

5年前(2020年)、コロナが流行して初めてのお盆休みの様子を見ると、「成田空港」ではガイドポールが並べられていますが、人の列はありません。人は少なく、みなさんフェイスガードやマスクをしています。


また、当時、自治体によっては帰省の自粛も呼びかけられていました。例年なら人で埋め尽くされる新幹線のホームも人が少ないです。この年、お盆休みは感染者数にそこまで影響を与えませんでした。


その2年後(2022年)、3年ぶりに行動制限がなくなったお盆休みの様子を見ると、東京駅のホームを2020年と比べると、人の多さは一目瞭然。多くの利用者がいました。


また、帰省前にコロナの陰性を証明するため、PCR検査場には行列もできていました。皆さんマスクを着用し、感染対策はしっかり行っていましたが、移動することが増えたことで、お盆明けに感染者数は過去最多を更新しました。


今の状況はどうなのでしょうか。東京歯科大学・寺嶋毅教授は「コロナの流行は12週がサイクル。9月上旬頃までは増え続けるのではないか」と話しています。

手洗い、消毒、マスクなどの、従来の感染予防をする。また、体調不良を感じた場合は、重症化リスクが高い高齢者とは長時間の接触は避けるようにしてください。

そして、水が飲めないほど、のどが痛くなった場合は、医療機関を受診してほしいということです。


お盆期間で、どこの病院が開いているのかが分からない時には「医療情報ネット ナビイ」を活用してみてください。全国で対応しており、休日夜間対応の医療機関を検索することができます。


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