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国民民主・玉木代表が生出演、自民と“連立”組むなら条件は?「野党政権」可能性は?【Nスタ解説】

国内
2025-09-10 21:29

国民民主党の玉木雄一郎代表がNスタに生出演。政界のキーマンに「連立の可能性」などについて聞きました。


【写真で見る】VTRの榛葉幹事長を見て笑顔を見せる玉木代表


政界のキーマン 玉木代表生出演 「次の総理」にふさわしいのは?

高柳光希キャスター:
現在の衆議院の勢力図について見ていきます。


自民・公明合わせて過半数に届かず現在は少数与党になっています。そこに野党・国民民主党の27議席が加われば、過半数を超える情勢となっています。

続いて最新の世論調査です。次の総理にふさわしいのは誰なのか、国民に聞きました。

【「次の総理」にふさわしいのは?】JNN電話世論調査
※9月6日・9月7日・RDD方式(固定・携帯)全国18歳以上2749人(有効回答1030人)


小泉進次郎氏:19.3%
高市早苗氏:19.3%
石破茂氏:8.6%
玉木雄一郎氏:5.8%
河野太郎氏:4.9%
野田佳彦氏:3.2%
林芳正氏:2.2%
上川陽子氏:1.8%
小林鷹之氏:0.9%
茂木敏充氏:0.9%

トップは小泉氏と高市氏が並んで19.3%、そして現総裁の石破氏が8.6%、それに追随する形で4位に位置付けているのが、国民民主党代表の玉木氏です。自民党を除くと、野党第一党の野田氏を上回りトップです。


井上貴博キャスター:
このようなデータは、どの程度意識されてるものなのでしょうか。


国民民主党 玉木雄一郎代表:
ある程度意識しています。野党を除いて調査をする場合と、野党も入れて調査する場合がありますが、名前が出てきていることはありがたいなと思います。まず、これから自民党総裁がどうなるのかということを我々もしっかり注視していきたいなと思っています。

井上キャスター:
きっと、このようなデータは大きな期待の表れで、やはり「少数与党を前に、政治を進めて欲しい」ということだと思います。これまで見ていると、玉木さんは与党と政策ごとに協議することで政策を実現させるスタイルをとられています。

しかし蓋を開けると、維新と天秤にかけられるなどして足元を見られています。“103万円の壁”で思うように進んでいかないところを拝見していますが、政策ごとに協議するスタイルの限界をどのように感じていらっしゃいますか。


玉木代表:
そもそも小さな政党ですので、影響力を発揮することは本来なら難しいのですが、自公で過半数割れしたことによって、私達にも政策実現のチャンスが出てきています。あくまで選挙で皆さんにお約束をして、期待をいただいた政策を実現することが我々の責任だと思っています。

このような調査で私の名前が出てくるのも、私自身というより、特に我々が掲げている“手取りを増やそう”という各種政策を、自公だけではできないけれども、何らかの形で関与することによって実現してくれという思いの表れなのかなと思います。


出水麻衣キャスター:
石破総理は辞意を表明した会見で、ご自身の実績として様々挙げていらっしゃいました。その会見はどのようにご覧になりましたか。


玉木代表:
無念さがにじみ出ていたという気がします。石破総理の言葉の中に、「少数与党だ」ということ、「党内でもなかなか勢力が小さかった」ということもおっしゃっていたので、石破カラーを出すことができずに終わってしまったという無念はにじみ出ていたと感じました。


国民民主党・玉木代表と総裁候補5人の関係性

高柳キャスター:
自民党の総裁選が行われますが、玉木代表と総裁候補5人との関係性をみていきます。

【“総裁候補”5人と玉木代表の共通点】


小泉氏:2009年 初当選同期
高市氏:「積極財政」で共通?
茂木氏:ハーバード大の先輩・後輩、お互いのYouTubeにも出演
小林氏:東大法学部→財務省 同じ道を歩む
林氏:石破政権に緊急経済対策を申し入れ

井上キャスター:
石破総理となかなか協議がうまくいきませんでしたが、玉木さんから見て、誰だと(協議が)できるのでしょうか。それとも自民党だと無理なのでしょうか。


玉木代表:
逆ですね。自民党内で決める話ですので、どなたになっても、やはり我々が主張している政策で一致できるかどうかです。

特に、2024年の12月11日に、自民党の森山幹事長と公明党の西田幹事長と我が党の榛葉幹事長の三党の幹事長間で、“ガソリンの暫定税率廃止”、“103万の壁を178万目指して2025年から引き上げる”という二つの合意をしました。

これは個人で結んだのではなく、党で結んだことなので、まずは党間で結んだ約束をきちんと引き継ぎ、守ると明言いただけるかどうかが必要条件だと思います。

それぞれいろいろな関係はありますが、やはり政策本位でやってきているので、文章で結んだ三党での合意を守ってくれるかどうかということを、まずしっかりお伺いしたいと思っています。

出水キャスター:
榛葉幹事長が小泉さんと会われていましたね。先ほど、榛葉さんとも話したとおっしゃってましたが…


玉木代表:
「どうでした?」と榛葉にも電話をかけて聞きましたけども…ここでは言えないんですけどね。

ただ、基本的には連立をどうするかというよりか、何を成し遂げるかを重視していきたいと小泉さんにも榛葉から伝えたようなので、今、私がテレビで申し上げていることも小泉さんにも伝わっていると思います。


総裁選の最大の争点は「どの野党と連携できるか」

井上キャスター:
政策をとにかく成し遂げたい、そして党間の約束を果たしてほしいとずっとおっしゃっています。これを政策実現から逆算すると、連立に入って政策実現をすることもあり得ると思いますが、例えば、維新と組むとなると、国民民主の存在感として難しくなりませんか?


玉木代表:
ただね、我々が言ってるから「これしてくれ」というのではなくて、ちょっと冷静に考えてなくてはいけないのは、参議院選挙が終わってから、50日経っています。

(総裁選は)フルスペックでやるとお決めになっていますが、新しい総裁が決まるのは10月4日でしょ。そこから組閣して、党人事をやって、場合によっては、他の野党と連立交渉もあるとしたら、早くても、秋の臨時国会を開くのが10月20日の週ですよ。そうなると、参議院選挙があって3か月後でしょ。何もしていないじゃないですか。

選挙に行った人の多くは物価高騰対策をきちんとやってくれと(思っていると思います)。自民党の総裁が決まるのはちょっと待てますが、国民生活の窮状は待ったなしですよ。

だから、政策にこだわりたいし、もちろん我々もやりたいこともありますが、まず年内にきちんと物価高騰対策でできる政策として、ガソリンの値下げと、例えば所得税の控除額上げて年末調整でお返しする、これは年内にできると思います。

物価高騰対策は、所得税・住民税の控除額を上げて、年末調整でサラリーマンの方にお返しするというのは、年内に間に合いますから。それをちゃんとできるような合意と、スケジュールできちんと運営できる方になってもらいたいなと。


出水キャスター:
そのための実行力と行動力がある方というのは、どなただと思いますか?


玉木代表: 
どなたにもあると思うんですけど、ただ、まだお話していないし、そもそも出ることがまだ決まっていない人もいるので、早くやってほしいですね。


岸谷蘭丸さん:
有権者として純粋な疑問なんですけど、例えば根回しじゃないですけど、総裁選でこの人が勝ちそうだし、この人とお話しておこうかなとか、出るのが決まった人と、一旦打ち合わせしておこうかなみたいな、スムーズに進める方法がある気がするんですけど、そういうことって、政界においてあるんですか?


玉木代表:
蘭丸さんのYouTubeチャンネルに私を呼んでいただいて、もし出る人が決まったら、そこで話しをしたらいいんじゃないですか。

おそらく、この総裁選挙の最大の争点の一つは、どの野党とどのような連携ができるか、またそれが可能な人なのかどうかですよね。いくら「こういうことやりたいんです」と言っても、野党側の協力がなければできないわけですから。

野党の中で、水面下で実は連立ができてましたというのも、透明性とかわかりやすい政治という観点からすると、どうなんですか?となるので。だから、我々もできるだけ答えられることは答えていきたいと思います。

自民党の総裁選挙であると同時に、与野党がどうなっていくのかという選挙でもあるので、ある意味これまでとは違って、責任を持って説明責任を果たす態度で臨みたいなと思っています。


玉木代表に聞く 自民との連立はあり得る?

TBS報道局政治部 新田晃一野党キャップ:
立憲民主党は「今の執行部は全く考えていない」、昨夜BS-TBSの番組に出演した立憲の幹部は「連携もない」と言っていました。ただ、通常国会の年金制度改革のように差し迫った課題があった場合はもちろん協力するという立場です。

日本維新の会に関しては、党内では連立に期待する声もあるのはあるし、おそらく可能性の実現性という点で考えても、あるだろうなと考えています。

ただ一方で、自民党の支持率が落ちていく中、そこに協力するということは今まで支援・支持してきた人たちが離れていくリスクもあるわけです。そうすると、安売りなんかしたくないという考えはあると思います。

井上キャスター:
安売りしたくないという気持ちは皆さんお持ちだと思いますが、茂木さんが具体的に言及しました。


自民 茂木敏充前幹事長
「基本的な政策が一致できる政党と新たな連立の枠組みを追求」
「例えば、日本維新の会・国民民主党とはしっかり話したい」

連立を組むと考えると、どういう条件が頭の中にありますか。


玉木代表:
いきなり連立というは、なかなかハードルが高いと思います。まずは政策で一致できるか。特に我が党と自民・公明は去年の12月に3党合意を結んでいますから、文書で約束したことが果たされるかどうか。

井上キャスター:
逆に言うと、そこが合意できれば連立はあり得るということですか。

玉木代表:
いや、連携に向けての必要条件ですね。でも十分条件ではないので。だから、一つ一つやっぱり信頼関係を築いていくことが大事で、それがどこまでできるのか。その信頼の度合いに応じて、お互いどこまでいけるのかということになると思うので、今は我々としては、“ガソリンの暫定税率廃止”と“103万の壁の更なる引き上げ”という2024年の12月の二つの約束をそれぞれどのようにお考えになるのかを見定めたいと思っています。

出水キャスター:
野党同士でも様々な駆け引きがあると思いますが、例えば日本維新の会が玉木さんの周辺にも届くような範囲で、連立に対して軸足を移すような動きが見られた場合は、国民民主党としてはどのように対応しますか。

玉木代表:
だいぶ移しておられるのかなという気はしますよね。最近離党された方もいらっしゃって、党内の動きに反発ということですので、おそらく様々な動きが出ているし、9月9日には林官房長官が、前代表の馬場伸幸さんと食事をしたというような話も報じられてます。

ただ私は、今、国民が何を求めていて、特に物価高騰対策などの国民の思いに応えられる枠組みになっているのか、単に権力を延命するために協力したとなると、国民から見て「何のためにやってんの。単なる延命に協力しただけじゃないの」となるので、国民に説明ができる動きができるかどうかということだと思いますね。


一番の心配事は「ガソリン税廃止のスケジュール感」

井上貴博キャスター:
玉木さんは多分非常に難しい選択だと思います。勢いがある今ここで判断を間違えると、例えば、維新と与党が連立したときに、国民民主党が本当に政策実現したかったことができなくなってしまいます。どこを取るのかということは大変難しいところだと思います。

岸谷蘭丸さん:
やはり(政策)実現が難しいんだろうなということは、ここ1、2年の動きを見ていても思います。玉木さんの中で、ベストシナリオとはどのようなものなのでしょうか。自民党総裁が決まり、やりたいことがやれるかもしれないとなったとき、どのようなスパン・シナリオでいくと年末に間に合うのでしょうか。


玉木代表:
そんなの言えないよ(笑)。やはり、連立といった枠組みよりも、政策実現のためには法律を通すこと、そしてそれに伴う補正予算を組むことにきちんと我々の政策が入るかどうかということです。

一番心配しているのは、今のスケジュールでいくと、国会を開くのがそもそも10月末になってしまうことです。11月1日からガソリンの暫定税率廃止しようと、我が党だけではなく他の野党も共同で法案出していることが、そもそもスケジュール的に難しくなってしまうということになります。

きちんとスケジュールを持って、私達が言ってる政策をきちんと協力して実現していただく総裁になることを期待してますね。

井上キャスター:
年内に解散というものを頭に入れつつということになりますか。


玉木代表:
解散は頭に入れています。特に、人気があると言われている小泉さんが(総裁に)なった場合に支持率が上がることになると、過去振り返っても岸田さんのときも石破さんのときも、なんだかんだとなったらすぐ解散してるじゃないですか。

誰が(総裁に)なっても、多分選挙で有利な方を選ぶという党内心理も働くので、解散総選挙には備えたいと思います。

井上キャスター:
とにかく政治を前に進めていただきたいと思います。

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<プロフィール>
岸谷蘭丸さん
イタリア ボッコーニ大学在学 24歳
岸谷五朗と岸谷香の長男
海外大受験塾「MMBH」設立
教育・多様性などを発信


新田晃一
TBS報道局政治部野党キャップ
休日には議員の地元めぐりも


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情報提供元:TBS NEWS DIG Powered by JNN

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