
廃業から20年以上たち、荒れ果ててしまった「廃墟ホテル」。心霊スポットとして知られていましたが、崩壊が進み、火災も発生したため、20日から、行政による撤去が始まりました。
■「安心して寝られる」近隣住民からは安堵の声も
観光地としても知られる静岡県下田市。上空から撮影した映像には、山肌の一部分に草木に覆われ、廃墟と化した建物が見えます。
記者
「長年、周辺住民に被害を与えてきた『旧下田富士屋ホテル』の行政代執行が始まりました」
“心霊スポット”としても知られる「旧下田富士屋ホテル」。長年放置されてきた“廃墟ホテル”です。
20日から行政代執行により、崩壊している木造部分の撤去が始まりました。
近隣住民
「これでやっと家にいられるかなと思うようになりました。安心して寝られる。本当に感謝しかない」
「下田富士屋ホテル」は1962年に開業届が提出され、それから39年後の2001年に廃業届が出されています。以降、建物は管理されることなく、“廃墟”として放置されていました。
特に夜間、“心霊スポット”として多くの人が「肝試し」に訪れるなど社会問題化。
記者
「国道沿いにある廃ホテルです。煙が立ち、炎が見えます」
2023年には“不審火”と見られる火災も発生し、このまま放置した場合、周辺家屋への被害など人命にかかわる被害が出る危険性が指摘されていました。
崩れてきた木材が、隣接する家に押し寄せているのが分かります。
近隣住民
「これ(木材)が崩れてきて、ぶつかったんです」
「(Q.その費用は?)全部うちが払っています」
「(Q.所有者と連絡は?)言っても無駄だし」
下田市によりますと、ホテルの所有者に対して再三、勧告・指導を繰り返してきたものの改善されないことから、代執行に至ったということです。
下田市建設課 佐々木豊仁 課長
「所有者が改善していただけないということであれば、行政がやるしかないと」
崩壊した木造部分の撤去は9月中に終了する予定で、約600万円の費用は所有者である東京都内の不動産会社に請求するということです。
また下田市には、ほかに2か所“廃墟ホテル”があります。
そのうちの一つ「旧下田グランドホテル」は下田市が取得済みで、公園として整備する方針ですが、解体費が9億円に膨らむ見通しで、建物の解体に踏み切れない状況です。
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