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クマ出没数は減らず…フェスも中止に 人的被害“過去最多ペース” クマ撃退マシンの実力は?【Nスタ解説】

国内
2025-09-12 21:40

クマの出没が相次ぎ、クマによる全国の人的被害は69人にのぼっています。音楽フェスが延期になるなど、イベントにも影響が出ています。


【画像を見る】害獣撃退マシン「モンスターウルフ」に対するクマの反応


例年は減少しているはずが…「クマの出没件数」が増加

日比麻音子キャスター:
クマの出没によってイベントにも影響が出てきています。


北海道七飯町で100年以上の伝統があるお祭り「大沼湖水まつり」が中止となりました。クマの出没によって中止になるのは、長い歴史の中でも初めてのことだそうです。

仙台市で行われた女子ゴルフ「明治安田レディス」の初日が中止となり、残る3日間は無観客での開催となってしまったということです。


専門家によると、2025年はクマの出没情報が例年と違うそうです。

環境省の調査によりますと、これまでは繁殖期の6月がピークで、それを過ぎると出没件数は減っていました。しかし、2025年は7月になっても出没件数は減らず、むしろ増えています

専門家によると、出没件数が減らない理由には複合的な様々な要因が考えられるそうで、エサ不足、異常な高温など、原因を特定するのは難しいということです。


被害状況が過去最多だったのは2023年で、被害者が71人、死者は2人。

2025年は速報値で、すでに被害者が69人、死者数は5人。2023年の被害者数に迫るペースになってしまっているわけです。


【クマ被害過去最多ペース(4月~8月)】環境省の調査より
2023年:被害者数71人、うち死者数2人(過去最多)
2025年(速報値):被害者数69人、うち死者数5人


様々な音で威嚇 対策の1つ「クマ撃退マシン」

日比キャスター:
様々な対策が行われています。

▼害獣撃退マシン「モンスターウルフ」
2018年から全国の自治体や農協などで、約330台が導入されています。


狼のような見た目で、強烈なLEDの光(目の部分)で威嚇。50種類以上の威嚇音も用意されています。

これまでにクマを撃退することができたという、オオカミのうなり声やチェーンソーの音、人間が威嚇している声などがあり、センサーに反応してランダムに出るそうです。

実際に活用された映像を見ると、クマが「モンスターウルフ」に近づくと光り、音が鳴るとクマは来た道を走って戻っていく様子が確認できます。“音”がポイントになりそうです。


▼「くまドン」
7m以内に接近するとセンサーが反応して、音を発するもの。

クマが喧嘩するときの唸り声と同じ周波数(約80Hz〜120Hz)の音が流れているそうです。動物の嫌がる音を研究して、生かしているということです。

様々なイベントなどでも、最新の技術を使って対策を行うのもよさそうですね。


蓮見孝之キャスター:
大原則は人命第一ですが、全てのイベントが中止にされてしまうと楽しみも減ってしまいます。クマが近づかないような手立てが広がってくれればと思います。


日比キャスター:
クマの出没や被害は、エサ不足などがあるたびに今後も続いてしまうのでしょうか。

専門科の石川県立大学・大井徹特任教授は「人間の生活圏にあるエサを減らし、クマにとって住みにくい環境にする」のも大きなポイントだとしています。


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情報提供元:TBS NEWS DIG Powered by JNN

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