
今年7月の参議院議員選挙で従業員らに対し投票の見返りに現金を渡す約束をしたとして、パチンコ店運営会社の社長らが逮捕された事件で、社長らが2022年の参院選で投票した従業員には実際に現金を渡していたことが新たにわかりました。
この事件は、今年7月の参院選で自民党の比例代表で立候補していた阿部恭久氏を当選させるため、従業員ら60人に対し、阿部氏に投票する見返りとして現金3000円から4000円を支払う約束をしたとして、パチンコ店運営会社「デルパラ」の社長・李昌範容疑者(50)ら幹部の男女6人が警視庁などの合同捜査本部に逮捕されたものです。
その後の捜査関係者への取材で、李容疑者らは2022年の参院選でも社内で従業員に特定の候補者へ投票するよう呼びかけ、投票に行った従業員には3000円から4000円が報酬として支払われていたことが新たにわかりました。150人以上の従業員が現金を受け取っていたとみられるということです。
2022年ごろ、デルパラ社内で投票の呼びかけがあったと証言する元従業員は。
元従業員の男性
「業界の今後を左右されるかもしれないということで、特定の方に投票すると、対価としていくらか給料にあわせて支払いをしますということで、店長、あるいはその上の方からお話はあった。従業員間のグループラインがあったので、そちらに(投票の)報告をあげたりとか、実際に投票用紙に名前と政党名が書かれているのが写真としてあげられていたのを記憶しています。会社の指示だからっていうところの認識が従業員の中で強かった。『誰々さん選挙行った?』みたいな強制するような言い回しではなかったですけど、雑談がてらに確認される場面はありました」
また、李容疑者は鹿児島市に本社があるパチンコ店運営会社「モリナガ」の社長も務めていて、今年7月の参院選で従業員ら107人に対し、阿部氏に投票する見返りとして現金3000円から4000円を支払う約束をした疑いで、きょう幹部の男や社員の別の男と共に再逮捕されました。
幹部らは各地の店長に対してウェブ会議で従業員らに投票を依頼するように求めていて、捜査関係者によりますと、店長は投票した従業員を表にまとめ、投票用紙の写真とともに幹部に送っていたということです。
李容疑者らはグループ会社も含めた31店舗の従業員ら、あわせて250人以上に報酬を約束していたとみられていて、警視庁などが詳しく調べています。
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