
前橋市の小川晶市長が、部下の既婚男性とホテルで密会していた問題。
10月6日の定例会見で、市長からの説明と質疑応答が行われました。
小川晶市長と記者の一問一答を冒頭部分に続いて全文公開します。
【写真を見る】【全文つづき3】“ラブホ密会”前橋市長 『ラブホテル断れないのに市長が務まるの?』 定例会見で記者と一問一答【全文公開】
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”ホテル密会”を認めた記者会見の全文(前編・後編)は、
▶【全文公開・前編】「なぜラブホテルへの誘いを受け入れた?」記者と小川晶市長の一問一答(9月24日夜)
▶【全文公開・後編】「どちらからホテルに誘うことが多かった?」記者と小川晶市長の一問一答(9月24日夜)
10月6日に行われた小川晶市長の定例会見の冒頭部分は、
▶【冒頭全文】“ラブホ密会”前橋市長 なぜ自宅ではなくホテルだったのか? 定例会見で記者と一問一答
▶【全文つづき】“ラブホ密会”前橋市長『密会問題の終息どう考える?』定例会見で記者と一問一答【全文公開】
▶【全文つづき2】“ラブホ密会”前橋市長『私がしっかりと断っていれば…』定例会見で記者と一問一答【全文公開】
として配信中です。
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「真偽不明の情報」とは?
――既に市民の声は届いているはず。改めて市民の声を聞かなくてはいけない理由は?
<小川晶 前橋市長>
市役所にもいろいろな電話がかかってきておりまして、そういった内容についても、私の方でもどういった意見が来ているのかは把握をさせていただいております。
中身についてもいろんな意見があって、テレビの報道を見て連絡をいただいている方や、週刊誌を見て連絡をいただいてる方と様々いらっしゃると思っております。
私としてはしっかりと事実をお伝えして、その上で市民の方からの意見を伺いたいと思っておりまして、
ちょっと今の状況では、様々な真偽不明なものも含めていろいろな情報が出回っている中で、皆さんが思っていることと、実際に私から説明をさせていただいて、どのように市民の方に思っていただけるかというところをしっかりと受け止めたいと思っています。
――「真偽不明の情報」「正しく伝えてもらえない」というのは具体的に?
<小川晶 前橋市長>
週刊誌等で報道されている、今回の件以外の様々な報道について、私に関する報道については、真偽が不明で、何ともお答えしようがないものがたくさんあるなと感じているところでございます。
今回の件に関しましても、例えば職員を降格処分にしたということが、皆さんの中で事実ではないんですけれどもそういったことが伝わっていたり、
例えば9月10日の災害警戒状況がどうだったかということにつきましても、実際の事実とは違うことが伝わっている。
それを前提に、いろいろなご批判の声もいただいておりますので、なかなか真実を伝えてその上で検討してもらうということが少しできていないのかなというのは感じているところです。
ラブホテルを断れないのに市長が務まるのか?
――報道した側に抗議は出したのか?
<小川晶 前橋市長>
抗議を出すことも今後検討する必要もあるかと思うんですけれども、現状でそれをやっているときりがないというのもあり、そちらの対応については、今後まずは自分自身の責任の取り方をしっかりと判断した上でしていきたいと思っています。
――他に「真偽不明の情報」とするものについて言及はしない?
<小川晶 前橋市長>
たくさんありすぎてなかなか全てを「これは違う」とお答えするのが難しいぐらい、今いろいろな情報が報道されておりますので、少しそこの対応については苦慮しているところもあります。
――市長の説明不足が招いていることでは?
<小川晶 前橋市長>
私からお話できることにつきましては、9月24日の緊急の記者会見でも皆さんにお話をさせていただきまして、そこでお伝えしたことが事実であるということでお話をさせていただいております。
ただ、あそこで伝えた内容とは違うことが、その後もどんどん報じられているということで、どういった場面でどういった説明をすれば正しく伝わるのかというのは非常に悩ましいところだなと感じています。
――ラブホテルの提案を断る判断ができないのに、市長の職責を務められるのか?
<小川晶 前橋市長>
今回の件につきましては、本当に自分自身の判断も含めて反省をしているところでございます。
自分のそういった判断ができなかった部分については、自分自身でしっかりと改めなければいけないことだと思っておりますが、それ以外の仕事の部分について、ではどういった影響があったのかということについては、自分の中ではしっかりと仕事をこれまでしてきたということもありますので、その辺も含めて市民の方々の声も聞きたいと思っています。
――職員への説明はできていない?
<小川晶 前橋市長>
記者会見等でこういったことがありました、そして私がこういう説明をしましたということについてはお話をさせていただいて、また部長級の集まる場面では「申し訳なかった」ということで事情をお話しさせていただいておりますけれども、
全職員に対してどういった伝え方ができているかというと、現状では職員1人1人に対して、私から直接お話しというのはできていないというところでございます。
――市長の親族にまで取材が及んでいる状況をどう感じるか?
<小川晶 前橋市長>
私が起こしたことが原因で、多くの皆さんのところに取材が行ったり、また、関係がないというと失礼なんですけれども、真実ではないところで様々な憶測を呼んで疑いを持たれてしまっている人たちも多くいると思いますので、そういう意味ではご迷惑をかけて申し訳ないなと思っています。
過去をふり返って異性職員への接し方について反省は?
――今まで女性市長としての男性への接し方に反省はあるか。
<小川晶 前橋市長>
それは今回の件ではなくて過去のっていうことですか。
――今までの異性への接し方など、市長の意図はなくても相手が勘違いするようなこともあるかと?
<小川晶 前橋市長>
今回の報道の後にですね、週刊誌が主だと思いますけれども、そういった過去の私の振る舞いであったりいろいろなことを掲載されているというのは、そういう報道がなされているというのは承知をしております。
自分自身の過去の振る舞いがどうであったかというのは、しっかりと振り返って思っているところですけれども、何か誤解をさせるような行動があったのであれば、やはりそこはしっかり変えていかなければいけないのかなと思っているんですけれども、
自分自身は、記者の皆さんともこういった場でも何度も私のことは見ていただいていると思うんですけれども、こういう人とのコミュニケーションの取り方であったり、なるべく明るく元気にどこに行っても対応したいということで、今までもやってきておりますので、それが間違っていたのかどうかというところについてはよく振り返ってみたいと思います。
特段何か、男性に対しての接し方がすごくまずかったのかどうかというところも、よく振り返りたいと思います。
――問題発覚以降、市政が停滞していると感じているか?
<小川晶 前橋市長>
市役所の中の業務という意味で考えた場合には、やはり電話対応で職員の負担を増やしてしまっているという部分については少し影響が出ていると思いますし、
いろいろなイベントの、急遽ですね、代理対応等もしていただいて、予定を組み直してもらっているものもありますので、そういったところで、一部、混乱をさせてしまっているところはあるかなと思っております。
業務全体の中では職員がしっかりと対応していただいて、進めていただいておりますので、市政の停滞というか、どちらかというと、やはり私自身の市民に対して混乱を与えているというところが、停滞というふうな捉え方をされるんだろうなと思っています。
――「考える時間を確保すること」=「市政の停滞」では?
<小川晶 前橋市長>
いずれにしても、やはり私自身の態度がはっきりしないと、職員も安心して働けないと思いますし、また市民の皆さんも、どちらにしても、はっきりしてもらいたいという方は多いと思いますので、速やかに結論を出す必要があると思っています。
どんな市民の声を受け止めるべきなのか?
――JR前橋駅前で「続けてほしい」というプラカードを持った人が20人ほどいた。市民の声も大変多様だが、市長はあとどのような声を受け止めることが必要?
<小川晶 前橋市長>
昨日のスタンディングの件も、本当にいろいろな声がある中で、仕事を頑張ってもらいたいという声をいただいたことは本当にありがたいと思っています。
いろいろな皆さんの考えがあると思っておりまして、その責任の取り方にしても、しっかりと仕事をすることで責任を取ってもらいたいという声もありますので、皆さんの様々な意見を聞くというのが大事だなと思っています。
――問題発覚直後の臨時会見で話したことが事実と市長は話していた。その録画をYouTubeで配信するなどの考えはあるのか。
<小川晶 前橋市長>
YouTubeは残してないので、動画を撮っていれば公開ができたんですけれども、緊急の会見だったので、市としては記録が残せていないので、そこの動画が今発信できていないっていうのもあるかと思います。議事録については残っているので、場合によっては議事録ですね、会見の様子ということで公表はできるかと思います。
いつまでに結論を出すのか?
――市議会の「速やかに」という申し入れに対してはどのように答えるのか。
<小川晶 前橋市長>
申し入れをいただきまして、私の方からはできるだけ早く結論を出すように、よく考えた上でできるだけ早く結論をお伝えしたいということで、議長の方にはお伝えをしてあるところでございます。
――議会に対して「できるだけ早く」というのはかなり曖昧。どのように説明・対応していくのか?
<小川晶 前橋市長>
その都度ですね、特に議長に対しては、今の状況というのを説明したいと思いますし、今日の段階では、少しお時間をいただいてでも、そんなに遠くいかないうちに、議長から1週間程度というようなお声が出たということも伺っていますので、私の方でもなるべく早めに結論が出せるようにしたいということはお伝えをしております。
――1週間を期限として、それまでに結論を出したいという考えは?
<小川晶 前橋市長>
1週間で出せるかどうかはわからないけれども、なるべく早く検討はさせてもらいたいということでお伝えをしてあります。
そのほかいかがでしょうか?
――公用車の尾行があったという話について、市の関係者か否か特定する予定は?
<小川晶 前橋市長>
現状ではその予定はございません。
――なぜ特定しない?
<小川晶 前橋市長>
尾行されたという事実はあるんですけれども、それが犯罪なのかどうか難しい判断でありますので、現状では特段その人を特定して何かするというのは考えておりません。
――つまり今回の件とは直接的な関係はないと考えている?
<小川晶 前橋市長>
そういった判断も、こちらではしかねるところだと思います。
男性職員の妻との連絡は?
――当該職員の妻とは接触した?
<小川晶 前橋市長>
代理人とはやり取りをさせていただいております。
――何か具体的な話は?
<小川晶 前橋市長>
具体的なところはまだないんですけれども、こちらからの意向については、代理人にお伝えをさせていただいております。
――意向とは具体的に?人権に最大限配慮して対応するということか?
<小川晶 前橋市長>
そうですね。
あとはこちらからも今回の件でいろいろとご迷惑をかけてしまっていること、また、おそらく精神的な苦痛も与えてしまっていることに対しては気持ちを伝えたいということと、あとはその職員とご家族からも、私に対して何か要望があれば、ぜひ教えてもらいたいということで代理人の弁護士にはお伝えをしています。
――改めて、進退の結論を出す時間のメドは?
<小川晶 前橋市長>
いつまでにということで、お答えする、明言するのはなかなか難しいところはあるんですけれども、ただ先ほどからありますように、議長の方からは、1週間程度ではないかということでご意見を伺っておりますので、1週間で出るか、答えが出るかどうかわからないですけれども、そう遠くないようなところで考えたいと思っています。
――遠くないというと、例えば3週間だとかなり遠いがそこまでかからない?
<小川晶 前橋市長>
できるだけ速やかにというふうに考えています。
その他、よろしいでしょうか?
ありがとうございます。
皆さんからもいろいろとご質問いただきましたので、特に市民の声をどうやって聞いていくのか、またいつまでに結論を出すのかということについては、今日お答えしたように、できる方法を検討させてもらって、なるべく速やかに答えが出せるようにしていきたいと思っております。
私からは以上でございます。
<司会>
以上で本日の定例記者会見を終了いたします。
※市長が一礼し退室
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”ホテル密会”を認めた記者会見の全文(前編・後編)は、
▶【全文公開・前編】「なぜラブホテルへの誘いを受け入れた?」記者と小川晶市長の一問一答(9月24日夜)
▶【全文公開・後編】「どちらからホテルに誘うことが多かった?」記者と小川晶市長の一問一答(9月24日夜)
10月6日に行われた小川晶市長の定例会見の冒頭部分は、
▶【冒頭全文】“ラブホ密会”前橋市長 なぜ自宅ではなくホテルだったのか? 定例会見で記者と一問一答
▶【全文つづき】“ラブホ密会”前橋市長『密会問題の終息どう考える?』定例会見で記者と一問一答【全文公開】
▶【全文つづき2】“ラブホ密会”前橋市長『私がしっかりと断っていれば…』定例会見で記者と一問一答【全文公開】
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・【全文公開】“ラブホテル密会” 小川晶・前橋市長の謝罪会見【前編】「最初にホテルへ誘ったのはどちらから?」記者と小川晶市長の一問一答(9月24日夜)
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