
警察庁はきょう、毎年11月下旬に実施されている「犯罪被害者週間」について、今年から期間を「月間」に拡大すると発表しました。支援の輪をさらに広げ、犯罪被害者を社会全体で支える機運を高めたい考えです。
国民の理解を深めるため、毎年11月25日から12月1日に実施される「犯罪被害者週間」。
「犯罪被害者基本法」が2004年12月1日に成立したことから、これまで「12月1日までの1週間」で開催されてきましたが、被害者団体などからは、広報啓発の強化のため拡充を求める声も上がっていました。
こうしたなか、警察庁はきょう、今年から11月1日から12月1日までの「犯罪被害者月間」に拡大すると発表しました。
坂井学 国家公安委員長
「11月1日から12月1日までを犯罪被害者月間として、国民の皆様が犯罪被害者に対する支援について知る機会を増やし、社会全体で犯罪被害者を支える一層の機運醸成を図ることとした」
坂井学国家公安委員長は、きょうの定例会見でこのように述べたうえで、「国民1人1人が犯罪被害者の置かれた状況や心情を理解し、手を差し伸べていく社会の実現を目指してまいりたい」と話しました。
今年の月間では、俳優の松永有紗さんをポスターに起用し、支援を呼びかけるメッセージ動画を11月1日から全国の主要な駅などで流すほか、あわせて600の関連イベントを開催するということです。
今年の標語は、募集で最優秀作品に選ばれた福岡県の筑紫女学園高校3年・堀内千愛さんの「わたしにもできる支援がここにある」。標語が掲載されたポスター2万5000枚を警察署などに掲示するほか、シンボルマークの「ギュっとちゃん」を活用した広報啓発活動を展開するとしています。
警察庁は今年6月、犯罪被害者や遺族などがすみやかに必要な支援情報にたどり着けるように、ポータルサイト「ギュっとCH」を新設しています。
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