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自民・維新”連立”へ大筋合意 絶対条件に「定数削減」急浮上 ”すり替え”批判も 急接近の背景に何が? 【サンデーモーニング】

国内
2025-10-19 15:21

政局は今週、誰を総理指名するかの攻防となり、自民党が日本維新の会と連立を組むことで大筋合意しました。連立を組むにあたり、絶対条件として維新側から突然浮上したのが「議員定数の削減」でした。


【画像で見る】維新が提示した“12の政策”


自民、窮地を脱すか?維新との連立「大筋合意」の背景

公明党の連立離脱で総理の座に黄色信号が灯った14日の自民党・高市氏。


自民党 高市早苗 総裁(14日)
「自民党の総裁にはなったけど、総理にはなれないかもしれない女と言われている、かわいそうな高市早苗ですが、もしも...もしもじゃないや、絶対なってやると思っている内閣総理大臣になれましたら…」


見せつけたのは総理への執念。
一方、もうひとり注目されていた国民民主党・玉木雄一郎代表は…


国民民主党 玉木雄一郎 代表(13日)
「『どこと組むんだ?』とか『玉木さん総理になるのか?』とか、いろんなことを聞かれますが、これは今まだ誰にもわかりません」


国民民主の玉木氏は、協力を求められた自民と立憲民主の2党を天秤にかけた状態。事態が大きく変わったのは15日のことでした。


野党3党で行われた党首会談。総理の統一候補を立てられるのかが焦点でしたが...


国民民主党 玉木雄一郎 代表
「依然隔たりがあるなと」「隔たりがあると」「隔たりがある部分が大きい」


玉木氏は「隔たりがある」を11回、連発。


一方、維新は...


日本維新の会 藤田文武 共同代表
「野田代表が誠心誠意、丁寧に話をされた姿勢に歩み寄りも感じられた」


“好感触”を匂わせる発言。ところが、このわずか1時間後、維新はサプライズともいえる行動に出ます。吉村代表が上京し、高市氏との会談に臨んだのです。


日本維新の会 藤田文武 共同代表
「(阪神の)優勝パレードにご招待する?」


日本維新の会 吉村洋文 代表
「来て下さいよ」


和やかな雰囲気の会談。終了後、吉村氏は…


日本維新の会 吉村洋文 代表
「日本を前に動かしていきたいという熱い思いがあることはよく理解しました」


Q.(政策協議が)まとまれば、(総理指名選挙で)高市早苗と書くか?


日本維新の会 吉村洋文 代表
「はい。その考え方で結構です」


維新は、政策協議がまとまれば自民党に協力すると電撃的に表明したのです。この合意の裏には高市氏が打った“ある布石”がありました。


高市氏がかけた、維新・遠藤氏への“一本の電話”

維新を引き寄せるための布石が打たれたのは、公明が連立離脱を表明した翌日のことでした。関係者によりますと、窮地に立たされた高市氏は、懇意にしている維新の遠藤敬・国会対策委員長に電話。こう伝えたといいます。


自民党 高市早苗 総裁
「国民民主とは深い連立協議はしていない」


日本維新の会 遠藤敬 国会対策委員長
「政策をやってくれるなら、いいですよ」


その後、高市氏と吉村氏が電話で話したことで、両党が急接近したというのです。


国民民主党 玉木雄一郎 代表(15日・玉木氏のYouTubeより)
「自民党とやるんだったら最初から言ってよって感じ。二枚舌みたいな感じで扱われて、我々としては残念だなと」


玉木氏の恨み節に吉村氏は...


日本維新の会 吉村洋文 代表(16日・news23出演時)
「他党批判より、どうやって自分と政策、有権者との約束を実行するかということに力を入れた方が僕はいいと思います」


今回、維新は連携の絶対条件として「社会保障改革」と「副首都構想」の2つを自民側に提示。「企業・団体献金の廃止」は絶対条件としませんでした。その理由は...


日本維新の会 吉村洋文 代表(17日・ひるおび出演時)
「(企業・団体献金の)全部禁止を自民党がのむかというと、それはあり得ないと思います」


この姿勢に国民民主は...


国民民主党 玉木雄一郎 代表(16日)
「企業・団体献金の禁止、廃止を迫っていただきたい。政治とカネの問題に厳しい公明党を外して、政治とカネに甘い維新を入れたということになりかねない」


批判が上がる中、吉村氏が新たに絶対条件に加えたのが...


日本維新の会 吉村洋文 代表(16日・news23出演時)
「国会議員の定数の大幅削減。これを臨時国会でやり切る。これが僕は非常に重要だと思っています」


議員定数を1割減らすというもの。物価高対策や政治とカネでもない、いわば“変化球”に公明党は...


公明党 斉藤鉄夫 代表(17日)
「企業・団体献金の協議が進まないから、定数削減の話に持っていくのはすり替え」


野田氏「騙される可能性も」 自民・維新の定数削減合意に懐疑的見方

議員定数の削減をめぐってはこんな過去も...


野田佳彦 総理大臣(2012年11月当時)
「定数削減、決断をいただくなら私は解散をしてもいい。ぜひ国民の前に約束してください」


自民党 安倍晋三 総裁(2012年11月当時)
「定数の削減と選挙制度の改正を行っていく。しっかりとやっていく。約束します」


立憲民主党の野田代表は総理だった2012年、定数削減と引き換えに解散に応じたことを引き合いにこう強調しました。


立憲民主党 野田佳彦 代表(17日)
「約束したことは履行されていません。私は信用しちゃいけないと思います。裏取っても、私は騙される可能性もあると思います」


議員定数の削減を受け入れる方針を固めた自民党。20日、両党は合意文書に署名する方向で最終調整しています。


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