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「本来の任務は国防に対する備え」小泉防衛相 生出演 クマ対策における自衛隊派遣を語る【ひるおび】

国内
2025-11-06 16:20

クマ対策における、秋田県鹿角市での自衛隊後方支援が開始されて2日目。
小泉進次郎防衛大臣が「ひるおび」に出演し、クマ対策について語りました。


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恵俊彰:
クマ被害についてどのようにお感じになっていますか?


小泉進次郎防衛大臣:
秋田県の知事から自衛隊の出動要請があったわけです。
今回は「自衛隊にクマの駆除をしてほしい」という要請ではなくて、駆除している猟友会や自治体の皆さんの支援をしてもらいたいということです。
こういった要請に応じるということは異例なことではありますし、本来であれば自衛隊が最高に重視しなければいけない任務というのは「国防に対する備え」ですけども、今県民の皆さんの命が失われていて、平和な生活も脅かされている。こういったことを考えると、異例ではありますけれども求めに応じるというのは一つの判断ではありましたね。
 


支援は自衛隊法100条(土木工事等の受諾)などに基づき、
◆箱わなを運ぶ「作業組」
◆周囲を監視する「監視組」
◆上空から情報収集する「ドローン組」
に分かれて行なわれ、武器による駆除は対象外となっています。
また、期間は11月末までとしています。


恵俊彰:
駆除は対象外で臨まなければいけないんですね。


小泉進次郎防衛大臣:
秋田県の知事からも「駆除」の要請は来ていないんです。特に秋田県の鈴木知事は元自衛官ということもありまして、自衛隊が本来、クマや鳥獣に対して「撃つ」訓練はやっていないこともよくご存知なんですよね。
やはり猟友会という日頃から地域を守る活動をされている方と協力する形でやった方が一番いいと、こういった形で整理をさせていただいたということです。


恵俊彰:
箱わなを仕掛けるために山の中に入ったら、自衛隊の方もクマに襲われる可能性があるんでしょうか?それなりの装備が必要になるんじゃないですか?


小泉進次郎防衛大臣:
これが、隊員が持っている「木銃(もくじゅう)」と言われるものです。
160センチぐらいあって、「銃剣道」と言われる訓練に使うものです。
なぜ銃ではなく木銃なんだというご指摘もあるんですけど、猟友会の方ともお話をして、
万が一を考えたときに、銃もしくはナイフを携行して、クマを仕留めることができたらいいんですけど、そうじゃなかった場合に手負いのクマほど危険なものはない。
やはりクマスプレーなどでいかに距離を取りながら対応するかが、自衛隊としてやるべきことではないかというのが、猟友会の皆さんと相談をした結果です。
防弾チョッキにクマスプレーを装着する形で備えるということも、猟友会の皆さんの助言を受けて、隊員の身の安全確保が一番だという判断ですね。


コメンテーター 副島淳:
自衛隊の方は銃を撃って駆除するのは「できない」ということなんですか?


小泉進次郎防衛大臣:
一般的に、部隊が任務に行くときに絶対に銃を持ってはいけないかというと、そういうことはありませんが、自衛隊が使う銃は威力も違います。
貫通した場合や、はねて跳弾した場合の二次被害のリスクに加えて、やはりクマに向かって撃つという訓練をまずしていない。
こういったことも含めて考えると、最終的に身の安全を確保するための銃の携行だとしても、むしろリスクの方があるのではないかと考えています。


恵俊彰:
各自治体から要請が来た場合はどう対応するつもりですか?


小泉進次郎防衛大臣:
自衛隊の本来の任務は、国防に対する備えをしっかりとして、万が一のときに備えて練度を高めておくことです。
仮に他の自治体から要請があった場合は個々にまず考えますが、やはり政府全体としてもクマに対する連絡会議を閣僚会議に格上げして、警察や農林水産省や環境省を含めて、政府を挙げてやっていこうということになってますよね。
まだそれが固まっていない中で、いち早く要請のあった秋田県の求めに応じる形で、今回要請を受けてから1週間です。自衛隊も本当に迅速に準備をしてくれましたし、地元の猟友会の皆さん、自治体の皆さんのおかげでこうなりましたが、「いつまでも自衛隊が」というのはやはり本来任務に影響が出ます。
まずは今月末までという時期についても、クマの冬眠の時期も含めてのことですが、政府全体でこれからやらなければいけないと思います。


(ひるおび 2025年11月6日放送より)


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