
学校など教育現場にもクマが出没していることを受け、文部科学省はきょう、都道府県の教育委員会担当者を集めたオンライン会議を開きました。
文科省と環境省は先月30日、全国の教育委員会などに対し、クマから児童・生徒を守るための安全対策を促す通知を出し、きょう、通知内容を改めて担当者に伝えることを目的として、オンライン会議が開かれました。
冒頭に、文科省担当者が「これまでクマの出没が少なかった地域だから安心という認識は通用しない」と指摘。
▼クマの出没の情報収集に努める、▼学校への侵入防止策や避難訓練を実施する、▼学校ごとに策定している危機管理マニュアルへのクマ対策の追記など対策を示し、各地域が実情に合わせた対策の導入を検討するよう呼びかけました。
続いて、環境省担当者がクマの生態について、「基本的には温厚な動物」と説明。一方、▼食べ物に対する執着が強い、▼驚いて危険を感じたクマが攻撃することがある、▼人間が慌てて逃げると追いかける習性があるなどの傾向もあると話しました。
人身被害を避けるためには、「遭ったらどうするかではなく、遭わないようにする」ことが大切だとし、複数人で会話をしたり、鈴や笛を鳴らしたりして、人間がいることをクマに知らせることなどが効果があると述べました。
会議に参加した栃木県の担当者は、これまで各県立高校ではサルやイノシシを想定した危機管理マニュアルはあったということですが、「昨今の状況を踏まえると、なかなか今まで通りということにはいかない。児童生徒の安全を確保するためには、マニュアルの整備や普及啓発など一層強化していかなければいけない」と話しました。
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