E START

E START トップページ > 国内 > ニュース > 立花孝志容疑者の「犬笛」に扇動される匿名の人々・・・デマ拡散の陰に「誹謗中傷による収益」か、立花容疑者の思惑とは?【サンデーモーニング】

立花孝志容疑者の「犬笛」に扇動される匿名の人々・・・デマ拡散の陰に「誹謗中傷による収益」か、立花容疑者の思惑とは?【サンデーモーニング】

国内
2025-11-16 14:59

逮捕された立花孝志容疑者。直接の容疑は元兵庫県議に対する名誉毀損ですが、元県議を絶望にまで追い詰めたのは、ネット用語で“犬笛”と呼ばれる行為だといいます。


【写真で見る】「単純に反省しています」かつて立花容疑者と同じ政党に属していた「みんなでつくる党」の大津綾香さん


元県議を追い込んだのは・・・立花容疑者だけではなかった

立花孝志容疑者(10月29日、立花容疑者のYouTubeより)
「すごいですね、高層ビルがあって。そんなドバイからお送りしております」


10月29日、ドバイを訪れ、その様子を配信していた立花孝志容疑者。その11日後、逮捕されました。容疑は元兵庫県議・竹内英明さんに対する名誉毀損でした。


兵庫県・斎藤知事の“パワハラ疑惑”を調べる「百条委員会」のメンバーとして、知事を厳しく追及していた竹内さん。


竹内英明元兵庫県議(2024年8月)
「ご自身は今でもパワハラをお認めにならないんですか?」


2024年の兵庫知事選。立候補した立花容疑者は、竹内さんが“知事を貶めた主犯格”などとする動画を引用し発信するなど、攻撃を始めます。街頭演説でも「警察の取り調べを受けているのは多分間違いない」などと発言。


さらに25年1月、竹内さんは亡くなりますが、立花容疑者はその死の直後にも…


立花容疑者(1月、立花容疑者のYouTubeより※現在は削除)
「竹内元県議は、どうもあす、逮捕される予定だったそうです」


こうした一連の発言が竹内さんの名誉を傷つけたとして、今回逮捕されたのです。


ただ、竹内さんを追い込んだのは、立花容疑者ひとりの発信だけではありませんでした。


竹内元県議の妻(8月)
「ありとあらゆる方向から、夫を非難する言葉とともに、人格を否定し、夫を一方的に責め立てる攻撃が矢のように降り注ぎました。立花氏の発信で黒幕とされた夫は“人々の憎悪の対象”に“悪意をむける標的”とされました」


扇動される形で、匿名の人々によるSNSの誹謗中傷が激化。「絶望の中」に追い込まれたといいます。


大津綾香党首「誹謗中傷が収益になることをわかった上で」

実は、立花容疑者のSNS発信で扇動された人々による被害は、竹内さん以外にも...


みんなでつくる党 大津綾香党首
「バカだったんだなと、単純に反省しています」


こう語るのは、かつて立花容疑者と同じ政党に属し、後任党首にもなった「みんなでつくる党」の大津綾香さんです。


その後、袂を分かち、立花容疑者による攻撃が続いたといいます。


大津党首
「自らの手を汚さずに、支持者に呼びかけることで“犯行”をうながす。何が起こるか、立花容疑者は分かった上で『犬笛』を吹いて、住所を晒したりしている」


大津さんが指摘する、立花容疑者の「犬笛」とは…


犬笛は犬の訓練に使う、人に聞こえないような高音を出す笛。転じてネット空間では、真意を隠し、特定の集団のみに理解させ誘導する行為で、個人情報をさらすことも含まれます。


3か月間、立花容疑者の近くで活動し、その後、立花容疑者から「犬笛」の被害に遭った大津綾香さん。


大津党首
「『私(大津)は公人であるし、攻撃しても罪に問われないからどんどん動画を作れ』と。誹謗中傷が収益になることを、立花容疑者はわかった上で呼びかけていた。デマが拡散する理由の一つであると思う」


さらに、大津さんと行動を共にしていた男性にも被害が及びます。


「これ以上 犠牲は生まれて欲しくない」誹謗中傷で奪われる命

立花容疑者(1月、立花容疑者のYouTubeより)
「あなた僕の誹謗中傷してるじゃん。誹謗中傷しているから聞いてるんですよ」


「みんなでつくる党」のボランティアスタッフだった男性。立花容疑者は、この男性の住所もSNSにさらし、攻撃対象に。


男性は、立花容疑者の犬笛に扇動された人々による誹謗中傷の的となり、25年4月、自ら命を絶ちました。遺書には...


ボランティアスタッフの男性のnote(4月)
「私が死を選んだ、選ばざるを得なかった最大の理由は立花孝志です。住所をXで公開し、いわゆる『犬笛』を吹いた」


「犬笛」で扇動された人々による誹謗中傷の被害。


立花容疑者の逮捕後、竹内元県議の妻は…


竹内元県議の妻
「こういった名誉毀損、誹謗中傷、これまででは考えられないことが次々と起こって、これ以上、犠牲は生まれて欲しくない」


誹謗中傷で奪われる命。そうした悲劇を防ぐことはできるのでしょうか。


「インフルにかかる人・かからない人の違いは?」「医師はどう予防?」インフルエンザの疑問を専門家に聞く【ひるおび】
「彼女から告白を受けていた」26年前の未解決事件、逮捕された安福久美子容疑者は被害者の“夫の同級生” まさかの人物に夫は…「事件の前年OB会で…」【news23】
【全文公開】“ラブホテル密会” 小川晶・前橋市長の謝罪会見【後編】「どちらからホテルに誘うことが多かった?」記者と小川晶市長の一問一答(9月24日夜)


情報提供元:TBS NEWS DIG Powered by JNN

ページの先頭へ