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親元を離れても「映像を見たら頑張れる」…ビデオテープに残る“家族のクリスマス”【THE TIME,】 

国内
2025-12-27 08:00

「ビデオテープが見られなくなる問題」第5弾。クリスマスやお正月の大切な“想い出”も消えてしまうかもしれません。


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80年代の“いまは無き風景”

「よいしょ!よいしょ!」


威勢のいい掛け声とともに振り下ろされる杵。もち米を炊く釜を見守る人たちや、つきたての餅を丸める人たちー


今から44年前、1981年の年末に東京・世田谷区の住宅街で行われた餅つきの様子です。今ではあまり見ることができなくなった“ご近所付き合い”の風景ー


この映像が残っているのは、地域の人々の生活の記録を保存・活用している『公益財団法人せたがや文化財団 生活工房』(東京・世田谷区)です。


1981年の新年早々、世田谷区にあった遊園地「二子玉川園」で遊ぶ子どもたちの様子も残されています。85年に閉園し現在は大型商業施設となっているので、“二度と見ることのできない”光景です。


旅立つ娘「寂しい時も頑張れる」

1990年代が全盛期だったビデオテープ。


デッキの生産が9年前に終了し修理も困難になる中、テープ自体の劣化も進み今後はほとんどの磁気テープが見られなくなる可能性が指摘されています。


そんな中、全国から依頼が殺到しているダビング専門店の『ダビングコピー革命』(東京・台東区)では、大忙しの12月。


店長・シンプソン真世ルイスさん:
「特にいま年末年始、大掃除でテープが出てきたとか親戚がみんな集まるのでその機会にみんなで見たいなと」


千葉市在住の男性(60代)が持ち込んだのは、娘たちの幼少期を記録したミニDVテープ53本。


そのうちの1本には、20年前、まだ2歳だった長女と初めてクリスマスツリーを飾り付ける様子が残されていました。


父:「初めて飾ったね。パパも生まれて初めてクリスマスツリーを飾りました。イエーイピース」
長女(当時2歳):「トゥー」


ダビングを決めたのは、社会人となり2026年3月に親元を離れる長女の希望もあったといいます。


長女(22歳):
「見てみたいって前からずっと思っていて、家を出るのがいい機会だなと。みんなで見られて想い出を振り返られるし、データならスマホとかで見返せて寂しくなっても頑張れるかなと」


懐かしい映像をきっかけに、大切にとってあったクリスマスツリーを飾ったそうです。


サンタからの“初のプレゼント”

50代の女性が「どれも大事な、お金にかえられないもの」と持ち込んだのもミニDVテープ。


後日、鑑賞会におじゃまさせてもらうと、双子の長女・次女(22歳)、高校生の三女(16歳)もワクワクした様子です。


早速20年前(2005年)の映像を再生すると、出てきたのはクリスマスの朝。布団の中でまだ眠そうな目をしてカメラをみつめる当時2歳の双子の姉妹です。


カメラを回す父と母から「プレゼントがある」「あれ?サンタさん来たの?」と言われ、枕元にある大きな袋を不思議そうに見ています。これは、初めてサンタさんからプレゼントを貰った時の映像。


さらに、2006年のお正月に親戚一同で集まった想い出も収められていました。


お年玉の袋を手にはしゃぐ2歳の姉妹の様子以上に、みんなの視線が集中したのは“若い頃のお父さん”。


三女(16):「パパ初めて出てきた」
母:「若い」
長女(22):「パパ昔はかっこよかった。]
次女(22):「今はちょっと髪の毛が(笑)」
母:「あんまり言わないで」


これまでは写真でしか見たことがなかったので「動いている様子がすごく新鮮」と話す娘たち。そして母も…


母:
「きのうの事のように思い出すし、抱っこしたいってすごく思う。“大事なものを形にできて良かった”


それぞれの人や家族の思い出がたくさん詰まったテープたち。


専門店の『ダビングコピー革命』でも、劣化が進みダビングができないテープが増えてきているとのこと。もう時間はあまり残されていないのかもしれません。


(THE TIME,2025年12月25日放送より)


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