最高速度は時速95キロ ビル20階の高低差から踏み切る
ジャンプ台の大きさを示すヒルサイズは、ミラノ‧コルティナオリンピックではノーマルヒルが107m。ラージヒルが141mとなっています。
助走すると、速度はラージでは時速95キロほどに達し、高速道路を走る自動車並みのスピードで飛び立ちます。踏み切り台からの高低差は、ビルの20階に相当する88メートル以上もあります。
採点は、「飛距離点(基準点60点)」と、姿勢の美しさ「飛型点(20点満点)」で争われ、「飛型点」では着地ポーズの「テレマーク」も採点対象です。
ノルウェー‧テレマルク地方の独特の滑り方が語源のテレマーク、理想型は足を前後にずらし、腕を水平に開いた安定した姿勢で、美しいテレマーク姿勢を取るためには、着地の前から動作に入るため、飛びすぎによる転倒から選手を守るという目的もあります。
昨シーズンから、テレマークが入っていなかったり不安定だったりした場合の減点が、最大2点から3点と大きくなりました。
飛距離で採点の基準点となるのは、「K点」=ドイツ語のKonstruktionspunkt(コンストルクツィオーンス・プンクト)、建築基準点です。
ここより手前で着地すると基準の60点から減点。先で着地すると加点されます。ノーマルヒルでは98m、ラージヒルでは128mに設定されています。
選手は赤い線=K点超えを目指して飛ぶわけですが、もう一つ、着地エリアに投影される緑のレーザー光線を見ながら、ここを超えることも目指します。これは「To-Beat-Line(トゥービートライン)」と呼ばれ、現時点での首位のラインを示しています。
より遠くまで飛ぶ秘訣は「空気のつかみ方」?
では、より遠くまで飛ぶ秘訣はなんなのでしょうか。スーパーコンピューター「富岳」の解析で、選手によって「空気のつかみ方」が違うということが分かりました。
国内のトップジャンパーを含む74選手のジャンプを合計556回撮影し、踏み切り時の姿勢による空気の流れの違いをシミュレーションしました。
小林陵侑選手は「揚力獲得型」。踏み切りの瞬間、体を起こし、空気抵抗を強く受けながら揚力=浮き上がる力を獲得していたことが分かりました。一方、二階堂蓮選手は「抗力抑制型」。前傾姿勢で踏み切り、抗力=空気抵抗を減らす姿勢で飛んでいます。
踏み切りの瞬間を並べてみると上半身が起きている小林選手にくらべ、二階堂選手は体をくの字に曲げていることが分かります。どちらもビッグジャンプが可能で、優劣はないといいます。
研究を主導した北翔大学の山本教授は「将来的には選手ごとに最適な飛び方を提示できるようにしたい」としています。
日本代表は自分の力を出し切って、有終の美を飾るテレマークを決めることはできるのでしょうか。
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