
4月1日から自転車の交通違反にも「青切符」が適用されます。自転車走行スペースの基本は車道左端、自転車レーンがあるところは自転車レーン。でもその実情はどうなってるでしょう。(アーカイブマネジメント部 疋田 智)
【写真を見る】自転車レーン上の駐車車両を避けて通る自転車の高齢者たち
自転車は自転車レーン(車道左端)とはいうけれど
自転車の規則が厳しくなります。自転車にも青切符制度が導入され、自転車は「車道が原則・歩道は例外(自転車安全五則)」が徹底されるわけですが、肝心の自転車レーンがこの状態です。全国どこに行っても(特に首都圏と近畿圏)自転車レーンは「体のいい駐車場」になっているのが実情です。
上の写真は国道246号・青山通りですが、朝昼晩いつ行ってもこの状態です。自転車はここを通れと言われても、いったい誰が通れるのでしょう。
反則金が5,000円
道路交通法にはこう定められています。
普通自転車で車道を通行する場合で、普通自転車専用通行帯(自転車レーン)が設けられているときは、その普通自転車専用帯を通行しなければなりません。(道交法20条第2項)
これに違反すると、4月からは、通行帯違反(反則行為)として、反則金5,000円の対象となります。現実にはおそらく「指導・警告」で済まされるとはいうものの、原則はそうです。
かえって危ない自転車レーン
しかし、現実として、そんなことはできません。それどころか、自転車レーン上の駐車違反をパスするために、自転車は右に膨らんで走らざるを得ず、かえって危険であることが往々にしてあるのです。
写真の「川の手通り(足立区)」については、トラックがずらりと並ぶことが多く、警察もパイロン(ソフトコーン)を並べて対処しましたが、パイロン区間が過ぎると、ふたたび「駐車場」になってしまっています。「自転車レーン」との表示を付けてもまったく効果がありません。
諸悪の根源はここに?
実は諸悪の根源は次の部分にもあったりします。こうした自転車専用通行帯が路面に描いてある道路は、往々にして「駐車禁止」であって「駐停車禁止」ではないのです。
だから「停車」はOK。5分以内の荷物の積み下ろしや、運転手が乗っていてすぐに移動できる停車は取り締まりができないのです。このことが「自転車レーンは無料の駐車場」とでもいうべき誤った意識を醸成してしまいました。
「反則金」の前に、危険駐車・迷惑駐車の一掃を
2026年4月1日から自転車青切符制度がスタートします。
新制度で、ながらスマホや逆走、信号無視、飲酒運転など、無法自転車が一掃されるならば、事故も大いに減るでしょう。しかし、青切符だ、反則金だと言う前に、ドライバー側の意識の改善、インフラの整備など、やるべきことも確かにあるのです。
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