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カタログギフト 高市総理「当選の労い」「法令上も問題ない」専門家・有権者の受け止めは…“配布めぐるポイント”を解説【news23】

国内
2026-02-26 14:26

高市総理側が衆議院選挙で当選した自民党の議員315人に配ったカタログギフト。1冊3万円あまりで、のしには「御祝 高市早苗」の文字も…。25日、国会で「法令上、問題ない」と説明をした高市総理。皆さんは、どう考えるでしょうか?


【写真で見る】カタログに掲載されている商品の一例


総額1000万円のカタログギフト 「御祝 高市早苗」と記載

高市総理に浮上した“カタログギフト配布”問題。25日、参議院で行われた各党の代表質問で野党から追及を受けました。


立憲民主党 田名部匡代 幹事長
「高市総理は衆議院選後に自民党衆議院議員の全員に、カタログギフトを寄付されたと報じられ、昨日ご自身のSNSでも、事実関係についてはお認めです。自民党衆議院議員全員、総額いくらになりますか。報道されている3万円では(総額)1000万円近くになりませんか」


高市総理
「党所属の衆議院議員全員に対して、今回の大変厳しい選挙を経て、当選したことへのねぎらいの気持ちも込め、今後の議員としての活動に役立てていただきたいと考え、奈良県第2選挙区支部として品物を寄付したものでございます。品物は本体価格、プラスシステム料プラス送料に消費税を掛けまして、1人分約3万円で合計315人分になります」


先の衆議院選挙で当選した自民党議員全員に、カタログギフトを配ったことを認めた高市総理。315人分の総額は約1000万円となります。


問題のカタログギフトには、「御祝 高市早苗」と記された“のし”が付けられています。


カタログには「大切な想いをお届けします」というメッセージとともに、ブランド品のバッグや食器、フグやウナギといった商品が掲載されていました。


このカタログギフトの制作と販売を行う会社のホームページでは、同じものが1冊あたり税込み3万3990円で売られていました。


高市総理「法令上も問題はない」 党内でも賛否

政治資金規正法では、“個人”から政治家に対する金銭などの寄付は、原則禁止されていますが…


高市総理
「私が支部長を務める、奈良県第2選挙区支部の政治資金からの支出。政党支部から議員個人への寄付として、法令上も問題はないものと認識している」


高市氏個人ではなく、自身が支部長を務める政党支部からの寄付にあたり、「法令上問題ない」と説明しました。


原資についても、高市氏は24日、SNSで 税金がもとになる政党交付金は「一切使用することはない」としています。


配られた自民党議員は…


――カタログギフトを受け取った?


自民党 渡嘉敷奈緒美 衆院議員
「事務所に届いていたみたいですけど、私はまだ見ていない。別にそんな問題あると思っていませんけど。お金じゃなくて物だから、お金とはまた違う」


自民党 神田潤一 衆院議員
「適正に処理しているという発表ですから」


――あまり問題はないと?
「私は特に問題ないと思います」


――3万円のカタログギフトを全議員にということですが。


自民党 土屋品子 衆院議員
「3万円もするんですね…。議員全員なんですね。ちょっとコメントは控えさせていただきます」


閣僚経験者からは「あまりに軽率だ。この政権の弱点は、高市さんに対してものを言える人がいないことだな」と苦言も。


「倫理観、看過できない」野党からは…

野党からは…


中道改革連合 小川淳也 代表
「これだけ政治不信が強く、国民生活が逼迫する折、総額1000万円ともいわれるギフトを党内にばらまくこと自体の倫理観、金銭感覚、古い自民党の体質、こうしたものを看過するわけにはいかない」


国民民主党 玉木雄一郎 代表
「法律上に違反しているかでいえば問題ないと思う。ただ、去年あれだけ石破前総理のときに大きな問題になったので、こういったことやること自体、国民がどう受け止めるのか、そこに対する想像力を欠いているのではないかということでは残念」


自民党では2025年3月、当時の石破総理が新人議員15人に、それぞれ10万円分相当の商品券を配っていたことが発覚し、批判を受け謝罪する事態となっていました。


「“高市氏名義”ということが問題に…」専門家の見解

高市氏の今回の説明、 有権者は納得しているのでしょうか。


20代
「税金を使っていたら国民のお金なので、あまりよくないかなと思うんですけど、お祝いとして高市さんが払ったんだったらいいのかなと思います」


40代
「そんなの私、会社からも貰ったことない。いいですね、そんなカタログギフト、欲しいです。法に触れてないにしても、そういう使い方するんだなと」


50代
「お祝いにしてはちょっと高いのかなと思う」


「政治とカネ」の問題に詳しい専門家は、「法的には合法だ」としたうえで…


政治資金に詳しい 日本大学 岩井奉信 名誉教授
「多少問題だということになるのは、“カタログギフトが高市さんの名義”で、贈られているということ。政党支部名で出すというのがあるべき姿。高市さんのものではないはずだが、個人のお金のように使っている。政党支部は一体何なのかということが、実は突き詰めていくと問われる問題だと言わざるを得ない」


党内でも賛否両論「問題ない、お菓子と一緒」「ダメだと思って受け取らなかった」

小川彩佳キャスター:
カタログギフトの配布は、法には触れないということですか。


TBS報道局政治部 岩田夏弥 部長:
政治資金規正法では「個人による金銭などの寄付」は禁じられていますが、「政党支部からの寄付」というのは規制されていません。


今回、高市総理は「政党支部から議員個人への寄付」と説明していて、あくまでも「個人からではなく政党支部から」ということです。


小川キャスター:
のしには「高市早苗」と書かれているものの、政党支部からということですね。


TBS報道局政治部 岩田 部長:
お金の出所は政党支部だから、問題ないということですね。


トラウデン直美さん:
政党支部から議員に対する寄付というのは、よくあることなのでしょうか。


TBS報道局政治部 岩田 部長:
議員の中では、大臣や党の重要な役職についたり、誕生日であったりなどいろいろな場面で、お互いにお祝いを贈り合う文化があるということです。


ただ、当選議員全員に3万円のカタログギフトを配るというようなことを、毎回やってるのかということまでは分かりません。


小川キャスター:
国民にどう受け止められるか、意識できていたのでしょうか。


TBS報道局政治部 岩田 部長:
自民党内でも賛否両論、様々な意見が出ています。


▼擁護派
「政党支部からなら法的になんら問題ない(官邸関係者)」
「金銭ではなく全く問題ない、お菓子と一緒だよ(官邸関係者)」


▼懐疑派
「これはダメだと思って受け取らなかった(自民党議員)」
「やはり議員は特別なのかと、国民からは理解されない(自民党関係者)」


さらに、自民党のベテラン議員からは「官邸は高市総理が『こうしたい』と言ったら『わかりました』としか言えない環境なのではないか」という声もあがっています。


こういうことをしたら、問題になり指摘されるということが、高市総理に伝わっているのか。高市総理が、いろんなことを決めすぎているのではないかということです。


高市政権のあり方自体にも懸念・心配の声が自民党内に広がってきている印象です。


藤森祥平キャスター:
2025年の石破前総理の時も同じような問題がありましたので、カタログギフトを「ダメだと思って受け取らなかった」という人たちなどから、「ちょっと待った方がいい」などの声かけは無かったのでしょうか。


TBS報道局政治部 岩田 部長:
高市総理の支部からのお金なので、高市総理も、官邸の人たちに相談せずに決めていたのかもしれません。


いずれにしても、「どうだろう」と相談する環境ができているのかという心配の声が生じてきています。


国民会議「超党内での開催」に暗雲?

藤森キャスター:
こうした動きは、今後の政権運営にどう影響するのでしょうか。


消費税減税も含んだ議論として「国民会議」が注目されています。関係者によると、26日午後に初会合が開かれるということです。


野党から参加の意向を示しているのはチームみらいだけで、中道改革連合や国民民主党は見通しが立っていません。さらに参政党や共産党は呼ばれていないということです。与党だけで進めていくのでしょうか。


TBS報道局政治部 岩田 部長:
「国民会議」という名前ですが、果たして国民会議になるのかどうか。


衆院選前は少数与党だったので、消費税の議論をしてもまとまらないから国民会議で集まって話そうということでしたが、衆院選を経て強大な与党ができました。


国民民主党の玉木氏は、これだけ議席を取ったのだから与党が法案を出して国会で議論すればいいじゃないかと、国会は議事録も残るし、オープンな場所なので国会こそが最大の国民会議だとしてます。


状況が変わった中、選挙前に話し始めた「国民会議」を、そのままの形で月内に1回はやろうというのが、高市総理の強い意欲だということです。


そうした高市総理に対して、「状況が変わったので別のやり方もあるのでは」という進言をする人がいるのか。カタログギフトと国民会議は違うものですが、繋がる部分もあるのかなと取材をしてる中で感じました。実際に、そういう見方をする人たちが自民党ベテランなどから出てきています。


トラウデン直美さん:
国民の高い期待を背負っているので、「なるべく早く進めたい」という思いが根底にあると思いますが、人気が高いからこそ、高市総理の周りにイエスマンばかりであることを「おかしいな」と感じてほしいです。


ストッパーになるような人を近くに置いてもらえたら、一番いいなと思いますが…。


TBS報道局政治部 岩田 部長:
高市総理としては、これだけの議席を得たということは期待が大きいわけですから、選挙のときに掲げたことを、一つでも実現していかなければいけないという、責任感はすごく強いと思います。


いろんな人の話を聞く形になることで、うまく進むのかという部分もあるので、一概にどっちがいいというのは分かりません。


ただ、現時点では自民党内にそうした見方が徐々に生じてきているということです。


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<プロフィール>
岩田夏弥
TBS報道局 政治部長 元官邸キャップ
小渕総理以来、主に政治取材を担当

トラウデン直美さん
Forbes JAPAN「世界を変える30歳未満」受賞
趣味は乗馬・園芸・旅行


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