東日本大震災の発生から、今月11日で15年を迎えます。JNNでは、今年も被災地の今を見つめる「つなぐ、つながる」プロジェクトをお送りします。
去年7月に発生したカムチャツカ半島沖の地震。東日本大震災以来のマグニチュード9クラスの巨大地震は、これまでの常識をくつがえしました。
15年前の東日本大震災。マグニチュード9クラスの地震は、これまで「数百年に一度」などと言われてきましたが、この定説をくつがえす事実が明らかになりました。
筑波大学 八木勇治 教授
「残念なことに巨大地震の発生間隔は、予測が極めて難しいことが今回の研究で示された」
こう話すのは、筑波大学の八木勇治教授。着目するのが、去年7月に起きたマグニチュード8.8のカムチャツカ半島沖地震です。
実は同じ震源域で、73年前にも同規模の地震が起きていたのです。当時の記録には、地震の規模が関東大震災よりも大きく、日本にも3メートルの津波が押し寄せたと記されています。
「数百年に一度」と言われてきたマグニチュード9クラスの地震が、カムチャツカ半島沖では、100年未満で繰り返された事実。
筑波大学 八木勇治 教授
「従来の古典的な地震サイクルモデルでは、まったく説明できない現象が発生した」
東北大学 日野亮太 教授
「東北地方のいろいろなところに地震観測点を置いているが、地震観測点のデータを365日24時間リアルタイムで送ってきている」
国内ではいま、膨大なデータを分析し、巨大地震の予兆を捉える研究が進んでいます。
東北大学 日野亮太 教授
「実用的な災害軽減に役立つような情報を出す予知を当初、夢見ていたが、生やさしいものではないことが分かってきたのも事実」
ただ、分かってきたことも。
去年7月のカムチャツカ半島沖地震では、10日前にマグニチュード7クラスの「前震」が起きていました。東日本大震災も、2日前にマグニチュード7.3の前震が起きていたことが分かっています。
この教訓を踏まえ、気象庁などは「北海道・三陸沖 後発地震注意情報」の運用をスタート。去年12月に初めて発表されました。過去の統計データを踏まえ、巨大地震の発生確率が高まったと判断された際に、注意を呼びかける情報です。
東北大学 日野亮太 教授
「今までよりも良い情報が出せるようになったものをどう活用するか、社会的に皆さんと相談しながら考えていくべき。良い仕組みを作っていくべきだと思う」
限界を突きつけられながらも膨大なデータと向き合い、地震の解明が続いています。
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