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進む桜の「老木化」 世代交代の必要性と戸惑いの声 淡いピンク「ソメイヨシノ」を未来に残すために…検討重ねる現場の苦悩も

国内
2026-03-29 19:06

各地の「桜」はまもなく満開を迎えますが、戦後の復興期に植えられたものが「老木」となり、世代交代が始まっています。新たな品種への植え替えも検討される中、長いあいだ親しまれてきた「ソメイヨシノ」も残したいと現場の苦悩が続いています。


きょうは各地でお花見日和に。しかし今、各地の桜が大きな転換期を迎えています。


東京・世田谷にある「上北沢の桜並木」ではソメイヨシノだけでなく、別のサクラも咲き誇っています。


ソメイヨシノよりもピンクの色が濃い、こちらのサクラは「ジンダイアケボノ」。サクラに多い伝染病「てんぐ巣病」に強く、ソメイヨシノよりやや小ぶりなため、街路樹としても植えやすいといいます。


訪れた高校生
「きれいだなあ。エモい、エモい」
「私はこっちの方が好き」
「『さくら』っていう感じだよね」


若い世代には好評のようですが、地元の住民からは「慣れ親しんだ淡い風景とは違う」という戸惑いの声もあがっているといいます。


高度経済成長期に一斉に植えられた全国のソメイヨシノは今、「老木化」が進んでいます。


記者
「大きな木が根元から折れてしまっています」


東京では今月7日、公園の桜の木が倒れ、女性がけがをしました。


東北の仙台管区気象台では、1952年に植えられた「標本木」が変更に。新たな桜としては「ジンダイアケボノ」が推奨され、全国で移行が進んでいます。しかし…


NPO法人幸手権現堂桜堤保存会 吉田和弘 理事長
「やるとなればソメイヨシノですね」


埼玉県幸手市の権現堂桜堤。およそ1000本のソメイヨシノが1キロにわたってアーチを作り、訪れる人を楽しませていますが、植えられたのは1949年。ここでも「老木化」が進んでいます。


職員は毎朝欠かさず見回りを行い、異変があればいち早く対処して桜の木を守っています。


NPO法人幸手権現堂桜堤保存会 吉田和弘 理事長
「クビアカツヤカミキリムシが出している糞ですね。分かったときは木の幹に薬剤を注入する」


ここにあるソメイヨシノのうち、およそ3割が「老木化」によって傷みが生じているといいます。


地元の保存会では、この桜の風景をどう残していくか検討を重ねています。


NPO法人幸手権現堂桜堤保存会 吉田和弘 理事長
「(ジンダイアケボノも)ピンク色がきれいな桜なので、すごくいいとは思う。いまあるソメイヨシノの中に1本、2本入って、ちょっと違和感が出ちゃうのはあんまり好ましくないんじゃないか。どうこの景観を次の世代に残すかは大きなテーマ」


適切に手を加えていけば、青森の弘前公園のように樹齢100年を超えるものもあるソメイヨシノ。慣れ親しんだ春の風景をどうやって次の世代へ繋いでいけばいいのか。満開の桜が私たちに問いかけています。


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