
68年前に都立病院で生まれた直後の男性が別の赤ちゃんと取り違えられた問題で、東京都は「取り違えの相手を特定できていない」とする報告書をまとめました。
小池都知事は「調査対象者から協力の申し出あれば、今後も丁寧に対応していく」とコメントしています。
この問題は、江蔵智さん(67)が1958年4月、東京・墨田区の都立病院で生まれた直後に病院のミスで他の赤ちゃんと取り違えられたものです。
江蔵さんは都に対して生みの親を探すよう求める訴えをおこし、都は調査を命じた東京地裁の判決を受けて調査を行ってきましたが、「現時点で取り違えの相手を特定できていない」とする報告書をまとめ、30日、江蔵さんに手渡しました。
都の担当者は「調査対象者からの回答に応じた個別の対応を続けていくが、現状さらなる働きかけは難しい」としています。
小池都知事は「取り違え相手の特定に至らなかったことについてはとても残念に思います」としたうえで、「調査対象者の方々の心情にも配慮する必要がある。これからも調査対象者の方から協力の申し出などがあれば丁寧に対応していく」などとコメントしました。
江蔵さんは今後について、対象者を戸別訪問して調査することを求めましたが、都は「後日、回答する」としています。
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