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「北海道・三陸沖後発地震注意情報」発表 対象は茨城・千葉でも 最近起きた地震との関連は?【Nスタ解説】

国内
2026-04-21 20:57

20日、三陸沖で発生した最大震度5強の地震。一夜明けて被害の状況が見えてきました。2025年12月に震度6強の地震に見舞われた青森県・八戸市では建物への被害などが発生しています。


【写真を見る】青森震度5強「3.11の時よりも強く感じた」 外壁落下の被害も


青森で震度5強、岩手・久慈港で津波80cm観測 今回の地震の特徴や被害は?

井上貴博キャスター:
20日の地震について改めて見ていきます。


【20日午後4時52分ごろに最大震度5強の地震】
▼岩手・久慈港で津波80㎝観測
▼地震の規模:M7.7
▼震源地:三陸沖100km付近
▼震源の深さ:19km
▼被害:重軽傷6人※21日午前8時消防庁発表


今回の地震は「海溝型地震」と呼ばれるものだと考えられています。


海のプレートが海溝で沈み込むときに陸地のプレートの端が巻き込まれ、やがて巻き込まれた陸のプレートの端は反発して跳ね上がり、巨大な地震を引き起こします。


今回の震源の深さは19kmと浅く、震源が浅いと津波がより押し上げられるリスクが高いといいます。


地上が揺れていなくても…高層階では大きく揺れる「長周期地震動」東京でも観測

井上キャスター:
今回の地震でよく言われているのが「長周期地震動」です。東日本大震災のときにも大きくクローズアップされましたが、揺れの周期が長く、遠くまで揺れが伝わるといわれています。マグニチュードが大きい地震ほど、長周期地震動が発生しやすくなります。


▼地上が揺れていなくても高層階では大きく揺れる▼遠くで起きた地震でも大きく長く揺れるという特徴があります。


今回の地震で最も強い揺れがあったところでは、階級3が観測されました。


【長周期地震動階級】※気象庁より
▼階級4:立っていることができない
▼階級3:立っていることが困難
▼階級2:物につかまりたいと感じる
▼階級1:ほとんどの人が揺れを感じる


筑波大学 八木勇治 教授:
マグニチュード7を超えるような地震は、どうしても長周期地震動が発生しやすいです。


普通は距離が離れると地震の揺れは小さくなると思いますが、長周期地震動というのはなかなか減衰しません。


結果として、東北地方で大地震が発生した際に、関東では長周期地震動によって被害が出ることはあります。


出水麻衣キャスター:
耐震構造や免震構造になっているビルでも、長周期地震動が発生すると揺れが大きくなってしまうのでしょうか。


筑波大学 八木勇治 教授:
免震構造は、簡単に言うと長周期地震動でかえって揺れやすくなることもあります。


制震構造という揺れを制御するような構造になっている建物では、揺れが比較的抑えられる傾向にあります。


「後発地震」に注意 対象は茨城・千葉でも

井上キャスター:
そして気象庁は、今回の地震で2025年12月以来2回目の「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を発表しました。平常時と比べて大規模地震が発生する可能性が高まっている地域に警戒を呼びかける情報です。


7道県・182の市町村が対象の地域に入っていますが、関東の茨城や千葉もこの対象エリアに入っています。


千葉県匝瑳(そうさ)市。太平洋の沿岸に位置するこの町も、後発地震注意情報の対象地域です。


普段よりも発生の可能性が高まっている巨大地震に街の人は…


近隣住民
「地震自体はすごい頻繁にあると、正直怖い部分はありますね」


沿岸近くに設置されているのは、緊急的に一時避難に活用される津波避難タワーですが、3か所あるタワーのうち1つが使えない状態に。


近隣住民
「周りにサビがついてるから、これじゃあもう上がってもおっかないねって言ってた」


市によると、2015年に完成しましたが、その後、腐食が進んだことで、2024年から使用を中止。建て替えについては検討中だといいます。


また、茨城県大洗町では21日、海水浴場に避難誘導マップが設置されました。


大規模地震が起きる可能性はどのくらい高まっているのでしょうか?


井上キャスター:
あくまでもこの情報は地震を予知するものではありませんので、日常生活をいつも通り送っていただきたいです。その上で、用心と備えを少し考えていただきたいと思います。


どうしてこの後発地震注意情報があるのかというと、このような過去の事例があるからです。


【1963年 択捉島南東沖地震】(Mw=モーメントマグニチュード)
▼10月12日:Mw7.0
→約18時間後
▼10月13日:Mw8.5


【2011年 東日本大震災】
▼3月9日:Mw7.3
→約2日後
▼3月11日:Mw9.0


では、平時と比べてどのくらい可能性が高まっているのでしょうか。


平常時は1000回に1回程度と考えられているものが、今後1週間は100回に1回程度に引き上げられます。つまり、0.1%の確率が1%に引き上げられたということになります。


最近起きた地震との関連は?今回の地震が及ぼす影響とは

井上キャスター:
2025年12月8日には、青森県東方沖で最大震度6強の地震が発生し、初めての後発地震注意情報が出ました。さらに2026年4月18日には、長野県北部で最大震度5強の地震がありました。最近の地震との関連はあるのでしょうか。


筑波大学 八木勇治 教授:
まず2025年12月に起こった地震に関しては、今回の地震と関係があると考えることが妥当だと思います。


一方で、長野の地震が今回の地震に影響を及ぼしたということは、まずないだろうと思います。


逆に今回の地震が、長野で起こっている地震活動に影響を及ぼすということは考えられます。


長野で起こった地震は群発地震の様相を呈しているのですが、そのようなものは遠く離れていても、活動が活性化することが観測されています。そのため、今回の地震が長野の地震活動に影響を及ぼす可能性は当然あります。


しかし、長野の地震が今回の地震に影響を及ぼすことは、まずありません。


そして、2025年12月の地震と今回起きた地震の中間にマグニチュード7後半の地震を起こすような領域が存在します。そこが今、踏ん張っているような状態になっています。


両方が壊れて真ん中が踏ん張っているような状態になっているので、今後、巨大地震が発生する可能性が高いということになります。


井上キャスター:
気象庁は今後、1週間の警戒を呼びかけていますよね。


筑波大学 八木勇治 教授:
1週間ということを考えると、このような領域です。


そして、北海道東方沖でマグニチュード9クラスの地震が起こる可能性がある領域があるということを今回をきっかけに認識するべきだと思います。


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<プロフィール>

八木勇治さん
筑波大学教授
専門は地震学・地震発生物理学
世界各地の地震を研究


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