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自転車“青切符”導入3週間 各地で詐欺事件も… どこから違反?“気になるギモン”を専門家が解説【ひるおび】

国内
2026-04-23 16:25

自転車の交通違反に反則金を課す、いわゆる“青切符”制度が導入されてから3週間。
警察の取り締まりを装ってお金をだまし取る、詐欺の被害が全国で相次いでいます。
青切符詐欺から身を守るための注意点、さらに「これは違反になるの?」など青切符に関するギモンについて、道路交通法に詳しい弁護士の本田聡さんが解説します。


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“青切符”かたる詐欺相次ぐ

◆4月13日 栃木県小山市
午前8時ごろ、自転車に乗っていた43歳の男性が、白いセダンに乗った40代ぐらいの男2人に声をかけられました。
男らは私服姿で警察官を名乗り、「信号無視の罰金、1万5000円を今払わないと捕まる」と話し、現金1万5000円をだまし取りました。
男2人は青切符によく似た紙と反則金の納付書のようなものを43歳の男性に渡して立ち去りました。


◆4月14日 鹿児島県日置市
朝、自転車で登校中の男子高校生が、警察官を名乗る20代後半とみられる男2人に現金6000円をだまし取られました。
交差点を右折した男子高校生を男2人が追いかけ、「手信号していないから違反。今反則金を払った方がいい」と話しました。
青切符ではなく、氏名・電話番号・住所の記入欄がある白い紙を渡し男子高校生に書かせた後、現金6000円をだまし取り、立ち去りました。


◆4月17日 名古屋市名東区
70代男性が自転車に乗っていたところ、警察官を名乗る男2人に声をかけられ「手信号をしないのは違反。この場で違反金を支払わないといけない。警察官2名だから、2万5千円ずつ支払え」などと言われ、反則金名目で現金5万円をだまし取られました。


道路交通法に詳しい弁護士の本田聡氏は、
詳しく知らない人も多い交通ルール「手信号による合図」を利用するなど、反則金の納付方法が十分に周知されていないことを狙っているのではないかと指摘しています。


「その場で反則金を払え」は詐欺

本田弁護士によると、反則制度の取り締まりの流れは以下の通りです。


警察官が違反者を呼び止める
➡反則内容の説明
➡本人確認書類などで住所などを確認
➡反則行為が記載された「青切符」と、反則金を納付するための「納付書」が交付される


反則金は銀行や郵便局の窓口で支払うもので、「その場で現金のやり取りは絶対にない」ということです。


恵俊彰:
自転車って、免許がないじゃないですか。
だから「こういう時はこういう風にしてください」という指導があった上で、何回も言っているのに守らないときに切符を切るのは理解できるんですけど、本物の警察官がこのような事例で高校生にも青切符を交付することはあるんですか?


道路交通法に詳しい弁護士 本田聡氏: 
今警察が発表している内容では、本当に危ないもの以外は基本的には警告しかしない。警告したけども従わない場合に初めて取り締まるということを言ってます。
本当に危ないのは、「踏切の中に入ってしまう」「スマホのながら運転をする」「ブレーキがない自転車を運転する」の3つです。


青切符 対象となる違反は113種類

≪反則金と反則行為≫
▼1万2000円
・スマホなどの「ながら運転」
▼7000円
・遮断踏切立ち入り
▼6000円
・逆走
・スピード違反
・信号無視
・追い越し違反など
▼5000円
・イヤホン着用
・無灯火
・傘さし運転
・一時不停止
・泥はね運転
・手信号をしないなど
▼3000円
・2人乗り
・並走など


番組が調べたところ、青切符の交付は、少なくとも全国で213件確認されています(4/21時点)。


恵俊彰:
この数字をどうご覧になりますか?


道路交通法に詳しい弁護士 本田聡氏:
制度の最初なので、ある程度はあるかなと思ってましたけども、意外に少ないかなと逆に私は思っています。


八代英輝弁護士:
私は多くてびっくりしました。最初はもっと抑制的に運用するのかなと思っていました。悪質な違反がどの程度あるかだとは思うんですけども。
私も普通に歩道を歩いてて後ろからチリンチリンって鳴らされますから、そんなに浸透してる感じはないですね。


指導取締りがいつどこで行われているのか、各都道府県の警察のウェブサイトなどで発表されています。


「警察庁 自転車交通安全ホームページ」によるとー
【時間】自転車事故が多く発生する朝・夕
【場所】自転車の交通違反と交通事故の防止が必要であるとして各警察署が指定した「自転車指導取締重点地区・路線」を中心的に行う


これ以外にも、
・「ながらスマホ」等の悪質・危険な違反を警察官が現に認めた場合
・事故が多発している場所や住民からの要望が多い場所
などでも指導取り締まりが行なわれます。


これって違反?“青切符”気になるギモン

青切符についての街の人のギモンを、本田弁護士に解説してもらいます。


【Q.1】路上駐車する車を避けるときは、車道と歩道、どちらを通ればいい?


本田弁護士によると・・・
『障害物を避けるためならどちらでもOK』


恵俊彰:
自転車は車両だから歩道に行っちゃいけないと思ってました。


本田弁護士:
駐車車両は「障害物」となりますので、「追い越し」ではありません。避けるために安全な方法をとっていただくのが一番良いということです。


【Q.2】後部座席に6歳未満の子どもを乗せている場合も、車道を走らないといけないの?


本田弁護士によると・・・
『歩道を走行できるのは、原則、運転者が13歳未満の子どもか70歳以上の高齢者の場合のみ。しかし車道が危険な場合は通行できる』


恵俊彰:
危険な場合って、誰のジャッジになるんですか?


本田弁護士:
これはもう最終的には裁判所が決めなきゃいけない話ですが、身を守るために皆さんの感覚で判断していただくしかないと思います。


八代英輝弁護士:
危険かどうかはその人の技量によっても異なりますし、主観によっても異なりますし、もし納得いかなかったら現場で警察官とよく話し合った方がいいんじゃないかな。
納得いかないままサインすることはないようにした方がいいのかなと思いますね。


恵俊彰:
この辺りがやっぱり、ルールがあるようでないような感じが少ししてしまう部分ではありますね。


【Q.3】自転車にスマホをつけて地図アプリを見ながら走るのも、“ながら運転”になる?


本田弁護士によると・・・
『画面を注視した場合は違反となる可能性がある』


本田弁護士:
「注視」の時間はだいたい2、3秒だと思います。
また、「可能性がある」というところですが、ただちに違反にはならなくて、それによって事故を起こすなど危険なことが起きるケースを取り締まるという仕組みになっています。
手でスマホを持っている場合とは若干違います。


本田弁護士は、青切符制度の今後について、
違法な路上駐車を減らす、自転車専用レーンを増やすなどの環境整備が必要。
実地と合わないところもあり、制度としては未完成。
「自分の身を守る・他人をケガさせない」ことを前提に判断することが大事だと話しています。


(ひるおび 2026年月日放送より)
==========
<プロフィール>
本田 聡氏
鳥飼総合法律事務所 弁護士
道路交通法に詳しく往復20kmの自転車通勤が日課


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