19日、東京・奥多摩町の山中で発見された性別不明の遺体。さらに20日にも岩手県の沢で80代男性の遺体が見つかり、どちらもクマに襲われた可能性があるということです。クマは、どのように人を襲うのか?襲われた男性が緊迫の“攻防劇”を語りました。
ゆっくりとカメラに近づくヒグマ。冬眠明けの時期にもかかわらず、まるまると太っています。
約20年野生動物を観察 黒澤哲也さん
「250㎏から300㎏くらいだと。本当に“メタボなヒグマ”だと思う」
北海道・興部町で20年間にわたり野生動物を観察してきた黒澤さん。あまりの大きさに“メタボヒグマ”と呼んでいます。
倒れたカメラ。そこには、するどい爪が写っていました。
連日出没するクマ。被害も相次いでいます。
岩手県西和賀町の沢で20日、85歳の男性1人の遺体が見つかりました。消防によりますと、近くにクマがいたことから、男性がクマに襲われた可能性が高いとしています。
北海道・士別市に住む鹿又保夫さん(78)。3日前、ヒグマに襲われたといいます。
ヒグマに襲われた 鹿又保夫さん
「襲われた瞬間はもうダメだと」
場所は市内の林道。車からおよそ10メートル離れた場所で山菜取りをしていました。帰ろうかと後ろを振り返った瞬間、およそ5メートル離れた場所にヒグマがいたのです。
ヒグマに襲われた 鹿又保夫さん
「『わ~』って逃げる場所も何も無いと思い、大きな声を出したらクマが向かってきた」
近づいていくるヒグマ。とっさに逃げようとしたのですが、足が草にひっかかり…
ヒグマに襲われた 鹿又保夫さん
「こんな感じでバターンってひっくり返った。それでクマが『ぐわ~』って来た」
覆いかぶさってきたヒグマに…
ヒグマに襲われた 鹿又保夫さん
「目の前で(ヒグマの)口が開いて噛もうとして、それでクマの腹を蹴って、こうやって。クマの鼻にちょうど“こぶしが当たった”」
体長およそ1.5メートルのヒグマに必死に抵抗した鹿又さん。振り回したこぶしが鼻にあたったのです。
ヒグマは立ち去り、鹿又さんにけがはありませんでしたが、専門家は…
岩手大学農学部 山内貴義 准教授
「(クマは)予想しなかった攻撃をされ、驚いて逃げたのだと思う。“運が良かった”と思った方が良い」
殴られると逆上する個体もいるため、クマに襲われたときは、うつ伏せになり、首・顔・腹部を守り、致命傷を避けることが大切だといいます。
そして、これからの雨のシーズン、クマとの遭遇リスクは高まるといいます。
岩手大学農学部 山内貴義 准教授
「(雨で)音がかき消されてしまうし、あと水気が多いので、においも飛ばなくなってくるので。人間がクマを発見することがちょっと難しくなってくるし、クマも逆に人間のことを発見しづらくなる」
また、6月から8月にかけては繁殖行動のためクマの行動範囲が広がるほか、子グマが親離れをする時期でもあり、注意が必要だということです。
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