E START

E START トップページ > 国内 > ニュース > 日本人にとって「日の丸」とは。 国を応援するシンボルであり軍国主義の象徴となった過去も... 「国旗損壊罪」法案を前に「日の丸」の歴史を紐解く【サンデーモーニング】

日本人にとって「日の丸」とは。 国を応援するシンボルであり軍国主義の象徴となった過去も... 「国旗損壊罪」法案を前に「日の丸」の歴史を紐解く【サンデーモーニング】

国内
2026-05-31 16:52

「日本の国旗を傷つけてもお咎めなしというのはおかしい」と訴える高市総理のもと、国旗損壊罪を定めようという議論が進んでいます。その目的はどこにあるのか。そして、そもそも「日の丸」とは日本の歴史の中でどのような役割を担ってきたのでしょうか。


【写真を見る】日本人にとって「日の丸」とは。 国を応援するシンボルであり軍国主義の象徴となった過去も... 「国旗損壊罪」法案を前に「日の丸」の歴史を紐解く【サンデーモーニング】


「日の丸」戦後日本の平和と繁栄の象徴に

戦後復興まもない1964年に開かれた「平和の祭典」東京オリンピック。「日の丸」のもとで戦う選手たちに、日本中が熱い声援を送りました。


その後、テレビ放送されたドキュメンタリー番組では...
(「現代の主役 日の丸」1967年2月放送)


ーー「日の丸」といったら、まず何を思い浮かべますか?


「旗ですよ、日本の旗。国旗。オリンピック。祭日」
「あれほど綺麗な旗はないでしょ」


「日の丸」について、街行く人々に問いかけます。


ーー「日の丸」はどこに掲げれば美しいと思いますか?
「玄関の壁。日の丸は日本の象徴」


ーー「日の丸」が日本の国旗であることに誇りを持てますか?


「はい、持てます。どこの家族もみんな掲げたいと思います」


ーーこれから「日の丸」を振ることがあるとすれば、いつ何のため?


「日本がおめでたいことがある時に振るのでは」


当時、「日の丸」の旗がある家庭は約8割にも達し、祝日にはほとんどの家が軒先に掲げるなど、「日の丸」は戦後日本の平和と繁栄の象徴ともなりました。


「平和の祭典」から60年余り... 「国旗損壊罪」法案の提出へ

それから60年余り、今、国会に提出されようとしているのが...


高市総理(東京・秋葉原駅 2026年1月)
「日本国旗を損壊しても全くお沙汰なし。変じゃないですか。それはやっぱりおかしい」


「日の丸」を傷つける行為を処罰するという「国旗損壊罪」法案の自民党骨子案。


人に著しく不快感を抱かせる方法で国旗を傷つけることなどを処罰の対象にするとしています。


これに対し、野党からは...


国民民主党 玉木雄一郎 代表(26日)
「もう少し優先順位の高い、急いでやるものを早くやった方がいいのではないか」


中道改革連合 小川淳也 代表
「表現の自由、自由や人権を過剰に制約することについては、基本的に慎重な立場」


幕末の商船から戦場へ…「日の丸」はどのように日本の国旗になったのか 

元々、太陽をデザインしたものとされ、日章旗とも呼ばれる「日の丸」。そもそも、どうやって日本の国旗となったのでしょうか。


これは現存する最古の「日の丸」といわれるもの。600年以上前の南北朝時代、後醍醐天皇が味方の武将に送ったと伝えられます。


この「日の丸」が国旗としての役割を果たすようになったのは、幕末の黒船来航の頃。
以降、日の丸が商船などで掲げられるようになりました。


日本の旗とみなされるようになった「日の丸」。
戦時中、徴兵された若者は日の丸を振って見送られ、「武運長久」などと寄せ書きされた旗を懐に抱いて戦場に向かいました。


「日の丸」が戦争や軍国主義と結びついた時代です。


こうした経緯から終戦直後、GHQは一時、日の丸を掲げることを禁止します。


同盟国だったドイツでは、ナチスの旗の使用が禁止され、イタリアでは王制廃止に伴い、国旗から王室の紋章が取り除かれました。


一方で「日の丸」は、戦前と変わることなく、戦後も国旗として使われ続けます。


悲痛な記憶... 「日の丸」の過去とどう向き合うのか

ところが、1987年の本土復帰後、沖縄で初めて開かれた国体。会場に掲げられた日の丸が引き下ろされ、燃やされる事件が発生します。


地上戦の舞台となり、多くの住民が日本軍により「集団自決」を強いられたとされる沖縄では、悲痛な記憶と「日の丸」は分かちがたく結びついていたのです。


こうした中、政府は入学式など教育現場での「日の丸」の掲揚を事実上義務化します。


これに対し、歴史的な背景から「強制はするべきでない」など反発の声が上がり、各地の教育現場で混乱が起きましたが、1999年、国旗国歌法が成立。


長く「慣習上の国旗」として扱われてきた「日の丸」が、正式に国旗として法制化されます。


ただこの時、国旗損壊を処罰する法律をつくるかと問われた当時の小渕総理は...


小渕恵三総理(当時)
「国家の威信の保護の在り方として、刑罰をもって強制することが適当か、という根本的な問題がある」


オリンピックなどでは国を応援するシンボル、そして時に、軍国主義の象徴と見なされた「日の丸」。人々が抱く思いも複雑です。


罰則による強制は適当か 日本人にとっての「日の丸」とは

日本人にとって、「日の丸」とは何か。
愛国社会団体を掲げる一水会の木村代表は、こう語ります。


愛国社会団体 一水会 木村三浩 代表
「やっぱり軍隊が『日の丸』掲げて(戦地に)行っている訳ですから、軍隊に対して“これはおかしい”という(気持ちは)あると思うが、そういう側面もちゃんと日本国民に教えつつ、『日の丸』は自然に自分たちが敬愛して、大切なものなんだということを育んでいけばいいと思う」


木村代表は、国民が自然に「日の丸」を大切に思うことが重要であり、罰則によってその尊重を強制するべきではないといいます。


愛国社会団体 一水会 木村三浩 代表
「法律で罰則を決めるということ自体が何なんですかと私は思う。戦前でも国旗損壊などの法律はなかった。“規則だから”ってことになると、規則だから仕方ない、自分からこれは尊いものだという意思が出ない。『日の丸』は大切。そんな安っぽいものではないと言いたい」


私たち日本人にとって、日の丸とはどんな存在なのでしょうか。


「コバエが、料理に一瞬だけ止まってしまった!」その料理、衛生的に大丈夫?専門家に聞いた
“ポカリ”と“アクエリ” 実は飲むべき時が違った! “何となく”で選んでいませんか?効果的な飲み分けを解説【Nスタ解説】
55歳母親を暴行死させた37歳男は“ヤングケアラー”だった 10歳から家事に追われた男と母親の「狂気の関係」


情報提供元:TBS NEWS DIG Powered by JNN

ページの先頭へ