国賓としてオランダを訪問中の天皇皇后両陛下は、この後、第二次世界大戦の「戦没者慰霊碑」に花をたむけられます。今回の訪問は両国の「過去の歴史」に向き合われる機会でもあります。
記者
「いよいよ国賓の歓迎行事が始まるということで、一般のオランダ国民も両陛下や国王夫妻をひと目見ようと、たくさん集まってきています」
オランダの首都アムステルダムの中心地にある「ダム広場」。先ほど、天皇皇后両陛下は、オランダの国王夫妻とともに歓迎式典にのぞまれました。
今月13日から国賓としてオランダを訪問されている両陛下。今回、サッカーのワールドカップ「日本対オランダ戦」をテレビで一緒に観戦されるなど、皇室とオランダ王室は親しい関係にあります。一方で…
「私たちは、わだかまりを抱えたまま死にたくない。天皇陛下には何らかの形で応えてほしい」
こう話すオランダの人もいます。背景にあるのは、日本とオランダをめぐる「過去の歴史」です。戦時中、日本軍はオランダの植民地だったインドネシアを占領。オランダ兵だけでなく、その家族や一般の住民も含め、10万人以上の外国人を強制収容しました。
当時の収容所を写したとされる映像。痩せ細った捕虜、傷を負って歩けない男性、親と引き離された子どもたちの姿もあります。
こうした背景から、55年前に昭和天皇がオランダを訪問された際には…
記者(1971年)
「(昭和天皇の)車にビンが投げつけられ、フロントガラスにひびが入るという事態」
2000年に当時の両陛下、今の上皇ご夫妻がオランダを訪問した際も…
(2000年)
「GO HOME」
こうしたなか、上皇ご夫妻はおよそ1分間の長い黙とう。身じろぎひとつせず、頭を下げつづけられました。
こうした訪問などにより両国の皇室と王室は、少しずつ良好な関係を築いています。
今回のオランダ訪問前の会見で、陛下は…
「苦難の時期があったことを私たちは忘れてはなりません」
両陛下はこのあと、先の大戦の犠牲者を悼み、「戦没者記念碑」に花をたむけられます。
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