高額な海外視察などが問題となっている福岡県議会で新たな疑惑が浮上しています。議長に就任する際、自民党県議団の幹部に2000万円を支払ったと県議が証言しました。
福岡県議会 吉松源昭 議員
「会派内で上司に逆らえない人の弱みにつけこんだ『カツアゲ』、あるいはみかじめ料的な要求だったと理解しております」
きょう記者会見を開いたのは、2020年から1年間、福岡県議会の議長を務めた吉松源昭議員です。議長に就任する前、多額の現金を要求されたと証言しました。
吉松議員によると自民党県議団では、議長就任には1000万円、副議長就任には500万円を支払うことが慣例になっているといいます。手渡した現金はおよそ2000万円に上ると主張しています。
福岡県議会 吉松源昭 議員
「中尾自民党県議団幹事長から1000万円を16日に持参するように指示され、16日に自民党県議団の会長室において、松本会長、中尾幹事長に手渡しました」
その前日には、現金の受け渡しについて、中尾副議長とされる人物との会話が録音されていました。
中尾副議長とされる人物
「あした、松本会長が荷物を預かります」
吉松源昭 議員
「そうなんですね、はい」
中尾副議長とされる人物
「預かります。これ責任持って、それちゃんと立ち会いますから。ちょっとね、大金やけんね。管理しとかんと」
これに対し中尾副議長は、きのう会見を開き、現金を要求した事実はないと全面的に否定しました。
自民党福岡県議団幹事長(当時) 中尾正幸 副議長
「(Q.音声データについて?)よく似てるんですけども本当に記憶にないので、6年前で記憶にないので。そもそもお金を受け取ってないので」
しかし、吉松議員はカツアゲされた多額の現金を補填するかのような仕組みが県議会では作られていたと主張しています。それが議長・副議長の就任パーティーです。パーティーのチケット代は、県庁の幹部職員の給与から天引きする形で購入されていました。
福岡県議会 吉松源昭 議員
「県の職員はやはりカツアゲされたという。また、この海外視察においてもカツアゲだと思うんですよ」
吉松議員が「税金のカツアゲ」と表現したのが、議員による高額な「海外視察」です。
ハワイ視察では、議員らが1泊10万円を超える高級ホテルに宿泊。3年間で25回、あわせておよそ2億8500万円が公費から支出されました。
批判の声が上がる中、全国都道府県議会議長会の会長で福岡県議会のドンと呼ばれる蔵内勇夫議長はこう言い切りました。
福岡県議会 蔵内勇夫 議長
「非常に県民の方々から疑問を投げかけられている。ですから報告書の中でしっかりとした活動をお伝えする、こういうことが一番大事だと思っています。私は海外旅行は続けます。この考えは一切変わることはございません。すみません、海外旅行ではなく海外活動です」
次々と噴出する一般の金銭感覚とかけ離れた福岡県議会の実態に不信感は高まっています。
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