17日、国会で改正皇室典範が成立しました。
国会での審議時間は、衆議院・参議院あわせて6時間余りと、“スピード採決”となりました。
改正皇室典範が成立 国会審議6時間余の“スピード採決”
17日、国会で成立した「改正皇室典範」。
側近によると、天皇陛下や秋篠宮さまにもすぐに報告されたといいます。
新しい典範では、▼女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持することや、▼旧宮家の男系男子を養子として皇室に迎えることが可能となります。
また、養子の子が男子であれば、皇位継承資格を持つことになります。
国会での審議時間は衆議院・参議院あわせて6時間余り。“スピード採決”とも言われる今回。
これまで皇位継承などをめぐり、総理らに提言を行ってきた専門家は「国会審議の前に、有識者会議などで相当慎重に議論された」と話します。
専門家「女性天皇 女系天皇にしたくない第一歩」の声も
日本大学 百地章 名誉教授
「普通の法律のように、委員会でもって喧々諤々の議論をするということは、皇室についてはふさわしくないということで、静謐な環境の中で議論してきました。積年にわたる悲願が達成できて嬉しいです。男系による皇統の安定的継承の第一歩がスタートできることになる」
一方、別の専門家は「安定的な皇位継承については十分に議論されなかった」と指摘します。
名古屋大学 河西秀哉 教授
「結局のところ、女性天皇とか女系天皇にしたくない第一歩なんじゃないかと思われても不思議ではないと思いますね。国民の総意とか立法府の総意とかを無視して、政府が決めたいことについてそのままやっちゃうのが前例となったという感じなんですよね」
国会での審議が始まる前に天皇陛下は、次のように述べられていました。
「皇族数の確保のあり方についての議論においても、国民の皆さんの理解が得られるものとなることを望んでおります」
今回の改正、国民の理解が得られるものになったのでしょうか。
国会会期延長を検討 「中傷動画問題」どうなる?
南波雅俊キャスター:
17日、参議院本会議で3つの法案が可決され、成立しました。
▼皇族数の確保に向けた「改正皇室典範」
▼日本の国旗を傷つける行為を処罰する「国旗損壊罪法」
▼“再審制度”を見直すための「刑事訴訟法改正案」
ただ、今国会の会期延長を検討しているということで、まだやり残したことがあるという状況です。
国際情報誌「フォーサイト」元編集長 堤伸輔さん:
大事なことがたくさん残っているので、会期1週間から10日ほどの延長を検討しているようです。
その中でも忘れてはいけないのが、“中傷動画”報道をめぐる高市総理の国会対応です。
高市総理は6月22日の衆議院で中傷動画問題をめぐり、「答弁の代わりに秘書の陳述書などを国会に提出する」という考えを示し、大騒ぎになりました。
その後、慌ててその考えを修正し、「陳述書を出した上でそれを検討してください。その上でお答えします」と軌道修正をしたのですが、その時に「近日中に出します」と言ったのです。
“働いて働いて働く”高市総理であれば、素早く出してもよかったのに、もう会期末です。ここまで引っ張ったのであれば、よほどしっかりしたものを出してこなければ世論はなかなか納得しないと思います。
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<プロフィール>
堤伸輔さん
国際情報誌「フォーサイト」元編集長
BSーTBS「報道1930」ニュース解説
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