世界一座っている時間が長いと言われる日本。
みなさんは1日、どれくらい座った状態で生活していますか?“8時間以上座っている人”は要注意です。
世界一座っている国「日本」なぜ座りっぱなしが多い?
日比麻音子キャスター:
2011年シドニー大学などが、平日1日に座っている時間の調査を行いました。
座っている時間が少ないポルトガルは2時間半ほどで、日本はサウジアラビアと同率1位の7時間となりました。
早稲田大学の岡浩一朗教授によると、日本に座りっぱなしが多い要因として、
▼労働時間が長い
▼リモートワーク増で通勤減
▼家電のスマート化
などが考えられるといいます。
岡教授らの研究グループ試算によると、1日8時間以上座っていると、“座りすぎ”となります。
循環器疾患、糖尿病、がん、認知症など慢性疾患による経済的負担は約2825億円(日本の成人/年間)という試算も出ています。
早稲田大学 岡浩一朗 教授:
入院などの医療コストに加え、失われる就労や生産活動の損失などの間接費も含む経済コストを試算しました。
今回は、ここに入らない病気もありうるので、この経済的負担額はあくまで最低額だと考えるのがいいかと思います。
座っている時間 1日何時間? 仕事の合間にできるワンポイント
日比キャスター:
なぜ“座りっぱなし”は身体に良くないのでしょうか。
ポイントは“第二の心臓”と呼ばれる「ふくらはぎ」です。
ふくらはぎには筋ポンプで全身の血流を保つ役割があり、動かすと血流が良くなります。
一方で、座ったままだと血流が滞ってしまいます。
仕事の関係で長時間座っていなければならないという人もいらっしゃると思います。
岡先生によると、「30分に1回、3分立つ」のが効果的だといいます。
早稲田大学 岡浩一朗 教授:
色々な実験研究の結果、大体30分に一度、3分ほど立って少し動くというのがすごく効果的だということがわかりました。血糖値を下げるといった、色々な効果が証明されています。
座ったまま、足の筋肉を全然使わない状態を減らすことが大事だと思います。
専門家直伝!座りながらできるストレッチ
日比キャスター:
街では「座ったままでもできることはある?」といった疑問もありました。
早稲田大学 岡浩一朗 教授:
座った状態でも、体を動かすことにはすごく意味があると思います。
▼かかとの上げ下げ
・スピードはできるだけゆっくり
・かかとをしっかり上げる
▼足踏み
・背筋を伸ばす
・ゆっくりでいいのでしっかり上げる
▼ヒザの曲げ伸ばし
・つま先を天井に向ける
▼貧乏ゆすり(ジグリング)
高柳キャスター:
平日と休日で運動する時間が違うのですが、差があるのはよくないのでしょうか?
早稲田大学 岡浩一朗 教授:
運動する時間にもよりますが、普通に歩くスピード以上の強度で、大体1日60分以上運動できていると、座りすぎの悪影響は比較的軽減できると考えられています。
日比キャスター:
「30分に1回、3分立つ」という頻度は、無理のない範囲で行うのがよいのですか。
早稲田大学 岡浩一朗 教授:
体の機能もそれぞれ違いますので、できる範囲でやることが大事だと思います。
特に回数をこなすために早くやる意味はあんまりないと思うので、しっかりと自分のペースに合わせてやっていただくのがよいと思います。
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<プロフィール>
岡 浩一朗さん
早稲田大学スポーツ科学学術院 教授
“座りすぎ研究”の第一人者として健康への影響など研究
堤伸輔さん
国際情報誌「フォーサイト」元編集長
BSーTBS「報道1930」ニュース解説
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