シリーズ「現場から、」です。再び、最大震度7の揺れに襲われた熊本県。しかし被災した人の中には、さまざまな理由でSOSを出せない人もいます。そんな人たちをどう守るのか、ここにも課題があります。
熊本市南区に1人で暮らす藤枝静香さん(64)。幼い頃に「脳性小児麻痺」と診断され、身体を思うように動かすことができません。
地震でけがはしなかったものの、部屋の中には家具や荷物が散乱。今は、少しずつ後片づけを進めています。
藤枝静香さん
「やるしかないよね。いつかは終わるでしょう」
「他の人の迷惑になるのではないか」、そう考えた藤枝さんは地震後に避難所ではなく、自宅にとどまることを決めました。ただ、10年前の地震の時と同じように、行政からの安否確認はありません。
藤枝静香さん
「私たちは見捨てられたんだなって思いは強い」
「もし家具に挟まれて動けなくなっていたら…」、行政が大変なことは理解しながらも「自分は孤独なのではないか」と不安が頭をよぎります。
藤枝静香さん
「これを10回以上繰り返さないと満杯にならない。水はありがたい」
いまは、日頃から関わりのあるヘルパーや支援者が助けてくれています。
藤枝さんは、災害時に孤立しがちな一人暮らしの障害者や高齢者の状況に合わせた支援プランが必要だと訴えます。
藤枝静香さん
「水が出ないとか、そうなった時、水をくみに行けないじゃないですか。その時々に支援してほしい内容が変わってくると思うから。どういった支援が必要ですかって、聞いてもらって、それに応えてほしい」
障害者を支援する団体も「埋もれているSOSがある」と指摘した上で、行政と民間で情報を共有し、協力し合う仕組み作りが必要不可欠と強調します。
熊本障害フォーラム 福島貴志 副代表
「行政は『平等』に皆さんへの配布をできるだけ早急にやっていく。だけど、それでは手の届かない方がいる。そのグレーな部分を私たちとどう連携しながら進めていくかということが、今、本当に求められてるんじゃないかなと」
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