国内
2026-08-17 18:46
夏休みの恒例イベントとして定着し、毎年多くの応募を集めるマウスコンピューターの『親子パソコン組み立て教室』。今年で14回目を迎えた同教室が、14日・15日の両日、長野県の飯山工場で開催された。全国の小学6年生と保護者を対象に、自ら選んだパソコンを組み立てる本イベントは、計76組が参加する過去最大規模に。初日14日の熱気あふれる模様を、同社の軣(とどろき)社長がものづくり体験に込める思いと合わせてレポートする。
【写真】まるで職人! 真剣にパソコンを組み立てる小学6年生
■「ずっと来たかった」「早くゲームをしてみたい!」、子どもたちと保護者が共有する達成感
参加費は無料で、自ら選んだ製品を定価の3割引きで購入できるというお得さもあり、毎年高い人気を誇る本教室。会場となった飯山工場には、この日を心待ちにしていた子どもたちと保護者の笑顔があふれていた。参加者は長野県内にとどまらず、全国各地から集結した。
滋賀県から母親と車で6時間かけてやってきたという男の子は、「ずっと来たかったから参加できて嬉しい」と目を輝かせた。「自分でネットを見て、パソコン組み立て教室を知りました。お母さんに話して応募したんです」と、自らリサーチしての参加だ。実際の組み立てについては、「電源の配線をするところが難しかったけど、すごく楽しかった!」と、苦労しながらも充実した表情を見せていた。
また、地元・長野市から参加した男の子は、以前兄が参加した際に付き添いで来て以来、待望の“主役”としての参加。「部品点数が多かった」とこぼしつつも、「このPCで早くゲームをしてみたい!」と完成した真新しいパソコンを前に満面の笑みを見せた。一緒に参加した父親も「半分は自分、半分は息子のためですね」と笑い、親子揃って大きな達成感を味わっていた。
■工場スタッフが“先生”に、本格的な「ものづくり体験」
イベントは単に用意されたパーツを組み立てるだけではない。本物のパソコン生産ラインを持つ工場ならではの、本格的な体験プログラムが用意されている。
冒頭の“入学式”では、マウスコンピューター代表取締役社長の軣(とどろき)秀樹氏が登壇。「夏休みの思い出に、子どもたちにものづくりの体験をしていただきたいという思いでスタートしました。世界に一つだけの自分のパソコンを楽しんで作っていただき、家に帰った後はこのパソコンで色々なことを学んでほしい」と激励の言葉を贈った。また、飯山市の江沢市長も駆けつけ、参加者を温かく歓迎した。
入学式を終えた各参加者には、“先生”として工場スタッフが帯同し、広大な工場内の倉庫へ。「部品を探せ!」と書かれたマップを手に、自身のパソコンに必要なパーツを集めていく。実際の工場スタッフと同じように、宝探し感覚で部品を集める子どもたちの表情は真剣そのものだ。
その後は、部品の役割やCPUの取り付け方などを学ぶ「親子トライアル」を経て、いよいよ本番の組み立て作業へ。子どもたちが自分で選んだパソコンは、スタンダードな『mouse』ブランドあり、ゲーミングPCの『NEXT GEAR』あり。ゲーマーたちから厚い支持を受ける、フルタワーの『G TUNE』の組み立てに挑む猛者もいた。
子どもたちは“先生”から手厚いサポートを受けながら、一つひとつのパーツを組み込んでいく。恐る恐るマザーボードを設置したり、慣れない手つきでネジを巻いたり…と、精密な作業に悪戦苦闘しながらも、徐々に形になっていくそれぞれのパソコン。一つの作業を終えて「ヨシ!」と思わず声を上げる子どもたちは、まるで小さな職人のような頼もしさ。こうした過程を親子で共有できるのは、本教室ならではの醍醐味だろう。
そして、すべての工程を終えて迎えるのが、運命の「起動確認」。電源ボタンを押し、モニターに無事画面が映し出されると、会場のあちこちから安堵の溜息と歓声、そして拍手が巻き起こった。世界にたった一台、自らの手で組み上げたパソコンは、子どもたちにとって忘れられない夏の宝物となったはずだ。
会場で子どもたちの奮闘を見守っていた軣社長は、14年続く本教室の意義について、「自分で使うものを自分で作ることは特別な経験であり、必ず将来に役立つものだと信じています。日本のものづくりが薄れてきている中、形あるものに仕上げていく経験を提供することで、子どもたちの将来の選択肢を増やせれば」と語った。
また、長年教室を続ける中で、参加する子どもたちの意識にも変化が見られるという。「コロナ前は『親御さんがパソコンが欲しいから』という理由が多かったですが、今は『子ども自身が使いたいから、ゲームがしたいから』とゲーミングPCを選ぶお子様が増えています。日本は世界的に見て子どものPC使用率が低い。これをきっかけにPCに触れてもらえるのは嬉しい傾向です」と、期待を寄せる。
さらに、本イベントは地域観光と掛け合わせた地方創生という側面も持つ。実際に今年の参加者は長野県外からの割合が多く、過去には山口県や北海道からの参加者もいるなど、全国的な広がりを見せているそうだ。昨年からは飯山市の「千曲川河畔納涼花火大会」に合わせて開催しており、「県外からのお客様に、飯山市の良さを体験してもらい、長く滞在していただきたい」との思いから、参加家族向けに花火大会の観覧席を用意。今年は新たに、工場内で伝統工芸の灯籠作り体験も実施した。
軣社長は最後に「継続していかなければやる意味がないと思っています。毎年アップデートさせながら、イベントを成長させていきたい」と力強く語った。最新デジタルへの入り口でありながら、アナログな「ものづくり」の喜びを教えてくれるパソコン組み立て教室。ここからどんな“未来のものづくり人材”が羽ばたいていくのか、今後の展開に期待したい。
【写真】まるで職人! 真剣にパソコンを組み立てる小学6年生
■「ずっと来たかった」「早くゲームをしてみたい!」、子どもたちと保護者が共有する達成感
参加費は無料で、自ら選んだ製品を定価の3割引きで購入できるというお得さもあり、毎年高い人気を誇る本教室。会場となった飯山工場には、この日を心待ちにしていた子どもたちと保護者の笑顔があふれていた。参加者は長野県内にとどまらず、全国各地から集結した。
滋賀県から母親と車で6時間かけてやってきたという男の子は、「ずっと来たかったから参加できて嬉しい」と目を輝かせた。「自分でネットを見て、パソコン組み立て教室を知りました。お母さんに話して応募したんです」と、自らリサーチしての参加だ。実際の組み立てについては、「電源の配線をするところが難しかったけど、すごく楽しかった!」と、苦労しながらも充実した表情を見せていた。
また、地元・長野市から参加した男の子は、以前兄が参加した際に付き添いで来て以来、待望の“主役”としての参加。「部品点数が多かった」とこぼしつつも、「このPCで早くゲームをしてみたい!」と完成した真新しいパソコンを前に満面の笑みを見せた。一緒に参加した父親も「半分は自分、半分は息子のためですね」と笑い、親子揃って大きな達成感を味わっていた。
■工場スタッフが“先生”に、本格的な「ものづくり体験」
イベントは単に用意されたパーツを組み立てるだけではない。本物のパソコン生産ラインを持つ工場ならではの、本格的な体験プログラムが用意されている。
冒頭の“入学式”では、マウスコンピューター代表取締役社長の軣(とどろき)秀樹氏が登壇。「夏休みの思い出に、子どもたちにものづくりの体験をしていただきたいという思いでスタートしました。世界に一つだけの自分のパソコンを楽しんで作っていただき、家に帰った後はこのパソコンで色々なことを学んでほしい」と激励の言葉を贈った。また、飯山市の江沢市長も駆けつけ、参加者を温かく歓迎した。
入学式を終えた各参加者には、“先生”として工場スタッフが帯同し、広大な工場内の倉庫へ。「部品を探せ!」と書かれたマップを手に、自身のパソコンに必要なパーツを集めていく。実際の工場スタッフと同じように、宝探し感覚で部品を集める子どもたちの表情は真剣そのものだ。
その後は、部品の役割やCPUの取り付け方などを学ぶ「親子トライアル」を経て、いよいよ本番の組み立て作業へ。子どもたちが自分で選んだパソコンは、スタンダードな『mouse』ブランドあり、ゲーミングPCの『NEXT GEAR』あり。ゲーマーたちから厚い支持を受ける、フルタワーの『G TUNE』の組み立てに挑む猛者もいた。
子どもたちは“先生”から手厚いサポートを受けながら、一つひとつのパーツを組み込んでいく。恐る恐るマザーボードを設置したり、慣れない手つきでネジを巻いたり…と、精密な作業に悪戦苦闘しながらも、徐々に形になっていくそれぞれのパソコン。一つの作業を終えて「ヨシ!」と思わず声を上げる子どもたちは、まるで小さな職人のような頼もしさ。こうした過程を親子で共有できるのは、本教室ならではの醍醐味だろう。
そして、すべての工程を終えて迎えるのが、運命の「起動確認」。電源ボタンを押し、モニターに無事画面が映し出されると、会場のあちこちから安堵の溜息と歓声、そして拍手が巻き起こった。世界にたった一台、自らの手で組み上げたパソコンは、子どもたちにとって忘れられない夏の宝物となったはずだ。
会場で子どもたちの奮闘を見守っていた軣社長は、14年続く本教室の意義について、「自分で使うものを自分で作ることは特別な経験であり、必ず将来に役立つものだと信じています。日本のものづくりが薄れてきている中、形あるものに仕上げていく経験を提供することで、子どもたちの将来の選択肢を増やせれば」と語った。
また、長年教室を続ける中で、参加する子どもたちの意識にも変化が見られるという。「コロナ前は『親御さんがパソコンが欲しいから』という理由が多かったですが、今は『子ども自身が使いたいから、ゲームがしたいから』とゲーミングPCを選ぶお子様が増えています。日本は世界的に見て子どものPC使用率が低い。これをきっかけにPCに触れてもらえるのは嬉しい傾向です」と、期待を寄せる。
さらに、本イベントは地域観光と掛け合わせた地方創生という側面も持つ。実際に今年の参加者は長野県外からの割合が多く、過去には山口県や北海道からの参加者もいるなど、全国的な広がりを見せているそうだ。昨年からは飯山市の「千曲川河畔納涼花火大会」に合わせて開催しており、「県外からのお客様に、飯山市の良さを体験してもらい、長く滞在していただきたい」との思いから、参加家族向けに花火大会の観覧席を用意。今年は新たに、工場内で伝統工芸の灯籠作り体験も実施した。
軣社長は最後に「継続していかなければやる意味がないと思っています。毎年アップデートさせながら、イベントを成長させていきたい」と力強く語った。最新デジタルへの入り口でありながら、アナログな「ものづくり」の喜びを教えてくれるパソコン組み立て教室。ここからどんな“未来のものづくり人材”が羽ばたいていくのか、今後の展開に期待したい。
