
人口40万人の大阪府豊中市で書店事業などを展開していた「株式会社TSH」(旧:株式会社田村書店)が、大阪地裁から特別清算開始決定を受けました。負債総額は14億5907万円に上るということです。
【写真を見る】【倒産情報】老舗書店チェーンが特別清算開始決定 ピーク時は45億円超える売上高を計上も…読書文化の後退や経費高騰の影響で赤字に 株式会社TSH 大阪・豊中市【東京商工リサーチ】
1948年創業の老舗書店チェーン ピークの売上高は45億円超
東京商工リサーチによりますと、株式会社TSH(旧社名:株式会社田村書店)は1948年に創業し、長年にわたり「田村書店」を展開。豊中市と吹田市にまたがる千里ニュータウン周辺や駅周辺の商業施設などを中心に店舗網を拡大し、地域の読書需要を取り込んでいました。
2002年5月期にはピークとなる売上高、約45億7902万円を計上していました。
読書文化の後退や経費高騰が追い打ち…事業継続を断念
しかし、その後は読書文化の後退や雑誌媒体の弱体化などから売り上げを落としました。不採算店舗の閉鎖やリストラ、コロナ禍における民間金融機関における実質無利子・無担保融資(民間ゼロゼロ融資)の活用などにより資金繰りを支えてきましたが、状況の抜本的な改善には至りませんでした。
さらに、キャッシュレス決済手数料や電気代上昇をはじめとする各種経費負担が重くのしかかり、2023年5月期には売上高が約23億7202万円にまで落ち込み、赤字を計上。2024年11月に千里中央店など主要8店舗を他社に譲渡するなど債務整理を進め、2026年3月19日に「田村書店」から「TSH」に社名変更するとともに株主総会の決議により解散し、8月4日に大阪地裁から特別清算開始決定を受ける運びとなりました。
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