結党からわずか7か月で事実上の“分裂”が決定的となりました。31日夕方、中道改革連合、立憲民主党、公明党の代表が会談し、3党の合流を断念することで一致しました。中道の小川代表は、今後も中道勢力を結集するとして、衆議院で統一会派を含めた連携を模索していく考えを示していますが、なぜ合流断念となったのでしょうか。
【写真で見る】事実上“分裂”の中、「統一会派の結成を目指す」と話す中道・小川代表
結党わずか7か月… 中道への“合流見送り”へ
31日夕方、国会で向き合った中道改革連合、立憲民主党、公明党の3党首。決めたのは、中道への“合流見送り”でした。
中道改革連合 小川淳也 代表
「3党の合流がこの時点において実現しないということは、大変申し訳なく残念なことだと思っております」
立憲と公明の衆議院議員が集まり、中道改革連合が誕生したのは、わずか7か月前。当時の共同代表、野田氏と斉藤氏は、結党前夜、news23にそろって出演していました。
藤森祥平キャスター
「自民党以上にパートナーとして長く続く自信は、かたい誓いはありますか?」
公明党 斉藤鉄夫 代表(当時)
「私どもが提案したその政策理念に、一緒に参加しようと言ってくださった方々です。その理念が共通している以上、長く続くと思います」
小川彩佳キャスター
「野田さん、覚悟のほどをお聞かせください」
立憲民主党 野田佳彦 代表(当時)
「何回か挫折の歴史なんですよね。今回は理念・基本政策でしっかりと一致させた良いチームを作ることによって、やはり中道の勢力ここにありと」
こう意気込んでいましたが…
2月の衆議院選挙で大敗。野田氏と斉藤氏は、共同代表を辞任しました。
小川代表は、この7か月をこう振り返ります。
中道改革連合 小川淳也 代表
「(衆院選で)大敗をしたということの傷も含め、なかなか事態は当初、意図したほど容易ではなく、簡単ではなく、単純でもなかった」
3党はその後も今後の連携について模索を続けてきましたが、先週、立憲が合流を見送りに。
そして31日、公明党も合流を見送ることを決めました。
公明党 竹谷とし子 代表
「公明党だけが合流した場合に、公明色が強い中道改革連合となって(衆院選の)惜敗者の方が離党するなどの動きが出れば、これは中道の塊を大きくしていこうということに逆行する」
事実上の分裂が決定的となった中道。それでも小川代表は、今後も勢力の結集を続けるとして…
中道改革連合 小川淳也 代表
「衆議院における会派の統一化、統一会派の結成を目指すということを申し上げたところ」
結党を主導した2人は…
中道改革連合 斉藤鉄夫 顧問
「今の状況は残念ではあるけれども、しかし新しいスタート、小川代表を中心にやっていこうと」
記者
「ぶら下がりをお願いできますか?」
中道改革連合 野田佳彦 顧問
「ノーコメントです」
事実上の“分裂”のワケ 中道の今後は
TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
選挙を振り返ると、中道は、労働組合と創価学会の票に、立憲を支持してきたリベラル系無党派層の票を足せば、かなり強いのではないかと思われていました。
しかし、実際蓋を開けてみたら、リベラル系の無党派層がごっそりと自民党に流れてしまい大敗するという、最初のスタートから大きなつまずきがあったんです。
藤森祥平キャスター:
その後、どうしてまとまりきれないのでしょうか。
星浩さん:
もともと立憲と公明は違う政党なので、そう簡単ではないですが、いくつかの躓きがありました。
まずは、皇室典範の改正です。自民党側の男系男子で強引に進めた案に対して、中道・公明は「賛成」に回り、立憲は「反対」と表明しました。
そして沖縄の知事選についても、中道は「自主投票」ですが、公明は今までの経緯から「自民党系推薦」、立憲は「現職支援」という形になりバラバラになってしまいました。
このようなことから、「これはちょっと難しいな」ということで合流見送りに至りました。
藤森キャスター:
やはり基本の政策理念が一致できなかったという点ですね。ただ、小川代表は諦めずに今後も統一会派の結成を目指していくと話しています。
星浩さん:
それぞれがバラバラだと国民民主党などに第一党を取られてしまうので、塊として自民党に対峙しようとしているのだと思います。しかし基本政策の隔たりは残っているので、統一会派でもうまくいくかどうか難しいところだと思います。
小川彩佳キャスター:
名目上も分裂して1つ1つの党として動いていくのか、それとも大きな連携を模索するのか、野党としてどのように自民党と対峙していくのでしょうか。
星浩さん:
これからの道筋は大きく2つあると思います。1つ目は、高市政権の経済政策や外交などの批判を強め、自民党の失策を待つことです。そして2つ目は、統一会派のように非自民勢力を束ね、場合によっては国民民主党まで加えて1つの大きな塊となり、政権交代を目指すことです。しかし、これもそう簡単ではありません。
ただ、2026年の衆院選で自民党は比例票で2102万6140票(36.72%)を取りましたが、中道も1043万8802票(18.23%)で半分ほど取っています。
約1000万の人たちは自民党に対抗する塊、非自民の塊をつくって「政治に緊張感をもたらして」という思いで投票しているわけです。その非自民の塊を求める有権者の声にどこまで答えられるかが、最大のポイントになってくると思います。
小川キャスター:
行き場のない民意もあるので、どう受け皿になれるのかですね。
藤森キャスター:
9月の後半には臨時国会があります。
星浩さん:
そこでいかに結集し、自民党に対抗する塊をつくれるかどうかが、まさに試練だと思います。
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<プロフィール>
星浩さん
TBSスペシャルコメンテーター
1955年生まれ 福島県出身
政治記者歴30年
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