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どう見ても“鏡餅” ちょこんと重なる「カガミモチウニ」が2匹重なる理由

国内
2026-09-15 17:30
どう見ても“鏡餅” ちょこんと重なる「カガミモチウニ」が2匹重なる理由
カガミモチウニ(※写真はイメージ)
 まるでお正月の「鏡餅」のような姿を見せる、不思議なウニがいる。その名も「カガミモチウニ」だ。鳥羽水族館の公式Xでは、2匹が上下に重なったカガミモチウニの姿を紹介。なんともかわいらしい光景だが、実はこの“鏡餅状態”には、オスとメスの関係が隠されているという。

【写真&日誌】「私のために争わないで」ひとりのメスを巡って起きる”ウニ相撲”

■下がメス、上がオス 重なる姿から「カガミモチウニ」に

 カガミモチウニは、メスの上にオスが乗る興味深い習性を持つ深海のウニ。日本近海からフィジー島までの太平洋西側、水深260~1370mに生息している。海底に沈んだ木を餌にするという、ウニとしては珍しい習性を持っている。

 鳥羽水族館では、この姿が「鏡餅」のように見えることから、2020年に「カガミモチウニ」という和名を提唱した。

■29匹のうち3分の2以上が“鏡餅状態”に

 そして最近、鳥羽水族館のカガミモチウニたちは、かなりの“鏡餅ラッシュ”を迎えているようだ。

 9月15日に公開された飼育日記によると、飼育している29個体のうち、一時は10組が同時に重なったという。つまり20個体、全体の3分の2以上がペアになっていたことになる。これまでの飼育群では最高記録だという。

 見た目だけなら、仲良く寄り添っているようにも見える。しかし、この“鏡餅”をめぐって、時にはちょっとした争いも起こる。

■メスをめぐって「ウニ相撲」勃発!?

 飼育日記では、単独でいたオスが、すでに別のオスが乗っているメスへ近づいていく様子も紹介されている。

 どうやら単独のオスがメスを奪おうとすることがあるようで、そんな時はメスの上にいるオスとの押し合いに発展。この攻防を「ウニ相撲」と呼んでいるという。多くの場合、先にメスの上に乗っているオスの方が有利で、後からやって来たオスは押し出されてしまうそうだ。

 そもそも、なぜオスはメスの上に重なるのだろうか。同水族館では、この行動は繁殖に関係しており、オスが産卵時期のメスを確保するためではないかと考えている。過去には、重なった状態が1ヶ月以上続いた例もあるという。

 かわいらしい“鏡餅姿”の裏で繰り広げられている、オスとメスの不思議な駆け引き。見れば見るほど、カガミモチウニという名前が忘れられなくなりそうだ。

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