
札幌市の医療センターが発注した薬局の整備事業をめぐり、公正な入札を妨害した罪に問われている調剤薬局子会社の元取締役と元社長の裁判で、最高裁はきょう(28日)、2人に無罪を言い渡した2審判決を破棄して元取締役を有罪とし、元社長の審理を札幌高裁に差し戻しました。
調剤薬局大手「アインホールディングス」の子会社の元取締役・新山典義被告(58)と元社長・酒井雅人被告(57)は2020年、札幌市のKKR札幌医療センターが敷地内の薬局の運営業者を公募した際、競合他社の提案内容を医療センターの元事務部長から聞いて企画書を再提出し、公正な入札を妨害した罪に問われています。
1審の札幌地裁は2人に懲役6か月、執行猶予2年の有罪判決を言い渡しましたが、2審の札幌高裁は優劣を判断する基準が明確ではなかったなどとして、問題となった公募が「入札に当たらない」と判断。2人に無罪判決を言い渡し、検察側が上告していました。
最高裁はきょう(28日)の判決で、公募について「客観的に優劣を比較することが可能で、競争入札の実質を有する」とし、2人を無罪とした2審判決を破棄しました。
その上で、新山被告側の控訴を退け、酒井被告の審理を札幌高裁に差し戻しました。
これにより、新山被告に懲役6か月、執行猶予2年を言い渡した1審判決が確定することになります。
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