簗農水大臣が、自民党を支持しなかった自治体の「予算を大幅カットした」などと発言した問題。国土交通省は、簗氏からの働きかけや圧力はなかったと発表しましたが、簗氏が国交省に予算の問い合わせをしたのは衆院選で自分を応援しなかった首長のいる自治体だったことが分かりました。
【写真で見る】選挙応援したかどうかで国からの交付金の一部に“差”が?
働きかけで減額?国交省の回答は
5月の自民党支部会合で、簗大臣は「那須烏山市と那珂川町の令和8年度の道路予算については大幅にカットしました」と発言していました。
波紋が広がる簗農水大臣の発言。“予算カット”の働きかけはあったのか、なかったのか。
10月6日、道路予算を管理する国交省が調査結果を明らかにしました。
国交省担当者
「令和8年2月頃に、簗議員から国土交通省の国会担当等に対しまして、那須烏山市と那珂川町において、令和8年度に実施する事業への予算配分についての問い合わせをいただきました」
簗大臣から問い合わせがあったことは認め、時期は衆院選後の今年2月中旬だったとしました。
ただ、簗大臣から問い合わせがあったのは那須烏山市と那珂川町、2つの自治体のみ。いずれも簗大臣が自身を応援しなかったとして“予算をカットした”と名前を上げていたところです。
国交省「働きかけ」「圧力」はなかったと否定
実際、国からの交付金の一部を見てみると、那須烏山市では前の年と比べ約63%減少。那珂川町では約54%減少しています。
簗大臣からの“働きかけ”で予算は減らされたのでしょうか。
国交省担当者
「(問い合わせを受けた)本人も、はっきりと覚えていないくらいであるから、働きかけや圧力を受けたことはなかったと思うと言っている」
――簗大臣の問い合わせが影響しなかったと100%いえるのか。
「影響はなかったと考えている」
「働きかけ」「圧力」はなかったと否定。ただ、簗大臣を「応援した自治体」、「しなかった自治体」で違いが出ているのは事実です。
簗大臣を支援した首長の自治体では、交付額が増えていたことが新たにわかりました。
選挙応援したかどうかで“差”が?
那須塩原市では前の年と比べ、約11%。那須町では、約34%増加しています。
――たまたま増額になっただけで、選挙活動と予算の関係はなかったか?
国交省担当者
「総合的に調整して決めている額なので、そういうことは影響しないと考えております」
予算が増えた那須塩原市の市長。選挙で応援したことと、予算増額は「関係ない」と話します。
那須塩原市 渡辺美知太郎市長
「11%くらいなので異常な増額ではない。当時まだ閣僚経験もない、いち国会議員の方があんなに言って予算が変わるわけではないので。ちょっと言い方悪いですけど、大きく見せたかったのではないか」
「自らの高揚感から誇張表現」釈明続く
10月5日、“予算カット”発言は撤回し謝罪した簗大臣。“働きかけ”はあったのでしょうか。
――大臣の働きかけがあったかどうか?
「きのうお話し申し上げた通り、私からの働きかけはございません」
――ホラを吹いたということでよろしいですか?
「私の不徳によって、自民党内の支持者、党員の方々に、このような話をしてしまったということ」
――予算カット発言のような考えで政治に向き合ってきた?
「選挙等の結果に関わらず、しっかり対応してきたと胸を張って言える。実際、事実上そうだ」
なぜ、予算カット発言をしたのか問われると…
簗大臣
「ある種自分の中でも高揚感みたいなのがあってですね、その中で少しこう誇張したような表現をしてしまった」
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